『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
JR長崎本線
多良(たら)~肥前大浦
有明海とともに撮影できるJR長崎本線随一の撮影名所。特急「かもめ」もあわせて撮影したい撮影地だ。望遠レンズで列車メインにしての撮影もおすすめで、S字カーブを生かした縦構図も撮影可能だ。
JR九州が誇る豪華寝台列車、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」。一度は乗ってみたいと憧れてしまう夢の列車だ。気軽に乗車するということは難しいが、気軽に撮影を楽しむということは誰でもできる。「ななつ星 in 九州」は、火曜日に博多を出発する3泊4日コースと土曜日に出発する1泊2日コースがある。休日を利用して撮影を楽しむのならば、もちろん1泊2日コースを狙うのがおすすめ。3泊4日コースでは、走行しない長崎本線での撮影も楽しめるからだ。
有明海に沿って走るJR長崎本線を撮影し、列車を追いかけるようにレンタカーを走らせ、JR豊肥本線、久大本線へと撮影していくのがおすすめ。列車はところどころで長時間停車があるので、追いかけるといっても安全運転で十分に余裕をもって撮影できる。この場合、駅レンタカーは丸2日間借りると効率よく撮影できるだろう。乗り捨ても可能なので、撮影終了後近くの取り扱い駅にて返却し、撮り鉄旅から乗り鉄旅にスピーディに移行できる便利さもある。これがレール&レンタカーの最大のメリットだろう。
JR豊肥本線
阿蘇駅
JR豊肥本線阿蘇駅には、早朝6時頃に到着し、3時間近くの長時間停車をする。そう、乗客の朝食タイムであるからだ。阿蘇駅の入場券を購入して、朝日に輝く豪華列車を撮影してみてはいかがだろう。エンブレムの輝きも狙いたい。
JR豊肥本線
豊後荻~玉来(たまらい)
阿蘇駅での撮影を終えたら、先回りをして列車を待ち受けよう。鉄道風景写真だけでなく、列車メインの編成写真もぜひ撮りたいテーマ。JR豊肥本線豊後荻駅近くの道路から、安全に迫力ある編成写真が撮影できる。
JR久大本線
由布院~南由布
JR豊肥本線にて撮影したら、先回りしてJR久大本線へ向かおう。久大本線と言えば、由布岳とのコラボレーションはぜひ撮影したいものだ。土日コースでは、列車の最後部をメインとした由布岳バックの風景撮影ができる。
※ 2014年6月時点での「ななつ星 in 九州」のダイヤを参考にしています。
鉄道撮影において最も重要なのはシャッター速度の設定だ。走行する列車を撮影するので、速いシャッター速度が必要。列車が小さめの鉄道風景でも1/500秒以上、列車メインの編成写真ならば1/1000秒程度は欲しいところ。シャッター速度を任意で設定できる「シャッター速度優先モード」や「マニュアルモード」を使用して撮影しよう。速いシャッター速度にして、露出不足等のエラー表示が出る場合は、ISO感度を上げれば解決するだろう。
JR予土線
土佐大正~土佐昭和
四万十川の流れと沈下橋を撮影するならば、この撮影地がおすすめだ。「青春18きっぷ」2011年夏のポスターになった撮影地でもある。広角レンズで見上げるように撮影してダイナミックに表現しよう。
清流四万十川の流れに沿うようにして走るJR予土線。四万十川はもちろん、この土地ならではの沈下橋のある風景とともに列車を撮影することができるおすすめ路線だ。そして、いま注目を集めているのが「予土線3兄弟」といわれる観光列車である。「しまんトロッコ」「海洋堂ホビートレイン」「鉄道ホビートレイン」の3車種で、特に新幹線0系を模した「鉄道ホビートレイン」は、日本一遅い新幹線として注目の的だ。
四万十川を絡めた鉄道風景写真を撮影するのはもちろん、「海洋堂ホビートレイン」や「鉄道ホビートレイン」は車両の魅力に迫った撮影を楽しみたいもの。JR予土線は列車本数がとても少ない路線なので、時刻表をよく吟味して効率よく撮影するようにしたい。また、「しまんトロッコ」が運転される日に撮影に行けば、1本余分に撮影ができるのがうれしい限り。「海洋堂ホビートレイン」と「鉄道ホビートレイン」がどの列車に充当されるかは、時刻表に記載されているので要チェックだ。
JR予土線
十川(とおかわ)~半家
気動車にトロッコ車両がけん引される形態の「しまんトロッコ」。やはりトロッコ車両をメインとしたいので、列車の後方側から撮影するとよいだろう。この撮影地は、四万十川に架かる半家の沈下橋とともに撮影できておすすめだ。
JR予土線
真土(まつち)~吉野生(よしのぶ)
ワクワクしてしまうカラーリングが特長の「海洋堂ホビートレイン」。太陽光が列車の顔と側面をしっかりと照らす順光で編成写真を撮影しよう。事前に逆方向に進む列車などで、車両の大きさなどをチェックしておこう。
JR予土線
西ヶ方~真土
愛くるしい「鉄道ホビートレイン」を新幹線らしく表現するために、流し撮りでスピード感を出そう。流し撮りとは、列車の動きに合わせてカメラを振りながらスローシャッターで撮影するテクニック。写真左の団子鼻(車体)は窪川方面となる。
列車の動きに合わせてカメラを振りながら、スローシャッターで撮影する流し撮り。1/60秒~1/125秒のシャッタースピードが基本だ。慣れないうちは、どうしても列車先頭が画面真ん中になりがちだが、練習を重ねて列車の位置をコントロールできるようになりたい。ファインダー内にグリッドを表示できるカメラなら、グリッドの縦線を利用して、そこに列車の先頭を合わせながらカメラを振り抜くと成功率がアップするだろう。カメラの連写機能を使用するのがおすすめ。
[JR予土線 土佐大正~土佐昭和]
↓ 駅レンタカー
[JR予土線 十川~半家]
↓ 駅レンタカー