『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
鉄道ファンが旅を楽しむなら、カメラはもはや必需品。
そこで、お気に入りの列車の走行シーンを撮影するために、
レール&レンタカーきっぷを利用してめぐる、「オトナの撮り鉄」旅を提案したい。
今回は東海エリアへ。秋深まる日本を走る列車を激写しよう!
撮影は線路から離れた安全な場所で、マナーを守って行ないましょう。
撮影写真はすべて安全な場所から撮影したものです。
今回の
コース
東海
紅葉きらめく、
東海エリア随一の絶景路線へ!
JR東海エリアを走る列車といえば、日本の大動脈である「東海道新幹線」を思い浮かべるかもしれない。しかし、岐阜県や長野県、三重県エリアを中心に、四季折々の風光明媚(めいび)な景色を楽しめるローカル線も実は少なくない。なかでも高山本線は、日本有数の紅葉が美しい路線だ。今回向かった撮影地は、観光地としても人気のある飛騨高山にほど近いため、撮影の合間に町の散策がてら、朴葉(ほうば)みそや飛騨牛など、ご当地の味覚も楽しめるだろう。
さらに少し足を延ばせば、名湯揃いの奥飛騨温泉郷や下呂(げろ)温泉にも立ち寄れるので、撮影の疲れを癒やすのもいい。高山本線の特急列車は運転本数が多いが、普通列車は本数が限られているので、出発前にJR時刻表などでよく確認したい。
また、愛知県と長野県を結ぶ飯田線は、列車以外での訪問が難しい「秘境駅」が多く、鉄道ファンに人気の路線だ。「レール&レンタカーきっぷ」の旅の長所を生かし、駅直結の営業所でレンタカーを借りる前後の時間に、列車に乗って秘境駅を訪れるのも楽しい。山間を走る飯田線は撮影に適したロケーションが多く、南信州の静かな山村の風景はとても魅力的だ。ただし、列車本数が少ない路線。撮り逃がしや撮影ミスがないように、しっかりと準備して臨もう!
久々野発電所の対岸にある国道41号線から、河原へ降りる小さな階段がある。そこを降りたあたりが今回の撮影地。足場がやや悪いので、気をつけて撮影しよう。紅葉撮影は逆光で狙うのが最大のポイント。ここでは午前中の時間帯に逆光となる。
続いて久々野駅南側にある小さな鉄橋へ。国道41号線から県道87号線に入り、高山本線の下をくぐった直後に右手の小道を入る。南向きで撮影しているので常に逆光だが、作例のように昼から午後にかけて撮影すると、列車のラインに沿って陰影が表れ、より迫力が増す。逆光の場合はエンジンの排気もよく写るので、力走感も表現できるだろう。
県道1号線の天竜川を挟んだ対岸の道を進み、中井侍駅に向かう。この道は線路のはるか上を走っており、飯田線を俯瞰できる。ここから中井侍駅方面へ降りていく道の途中が撮影地だ。道が大変狭く、入り組んでいるので車の運転には注意したい。日没直後の時間帯を狙うと、より静かな山間部の雰囲気を醸し出せる。
JR乗車券(名古屋〜高山、 木曽福島〜名古屋) |
5,620円 |
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特急券(名古屋〜高山、 木曽福島〜名古屋) |
5,030円 |
合計 | 10,650円 |
JR乗車券(名古屋〜高山、 木曽福島〜名古屋) |
4,490円 |
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特急券(名古屋〜高山、 木曽福島〜名古屋) |
4,520円 |
合計 | 9,010円 |
1,640円もおトク!
携帯の電波に要注意⁉
最近ではスマートフォンアプリで地図を見たり、列車の運転時刻を確認したりしながら撮影するケースが多いと思うが、今回の撮影地はどれも山奥となる。今は電波のエリアも拡大されてきたが、それでも圏外の場所もある。その際、撮影に関わる情報を完全にスマートフォンに依存していると、いざ現地で「列車の時刻がわからない!」ということにもなりかねない。そういったときのためにも、鉄道写真の撮影には、紙の時刻表は必須。小型全国時刻表でもいいので一冊持参すると、いざというとき役に立つだろう。