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約200名を収容する演芸場で、安来節を1日4回、各30分公演する「安来節演芸館」。隣には日帰り入浴できる、さぎの湯温泉も。*写真はイメージ
TEL.0854-28-9500。10:00~17:00、水曜休(5・10・11月は第1水曜のみ休)。600円
床の間の壁をくりぬき、庭園を一枚の掛け軸のように見せた足立美術館の「生の掛軸」。庭園の広さは5万坪にも及ぶ。
TEL.0854-28-7111。9:00~17:00(4~9月は~17:30)、本館無休。2200円
生誕地の境港を離れなかった写真界の巨匠・植田氏の写真を約1万2000点収蔵する植田正治写真美術館。2階の池に映る逆さ大山もお見逃しなく。
TEL.0859-39-8000。9:00~17:00、火曜(祝日の場合は翌日)、12月1日~2月末日休。800円
新幹線と特急「やくも」で安来に着いたら、まずは無料シャトルバスなどで「足立美術館」へ。米国の日本庭園専門誌のランキングで、5年連続1位に輝いた庭園は、枯山水、苔庭、池庭などが広がり、まるで日本庭園の美しさの縮図! 所蔵数約130点という世界一の規模を誇る横山大観の作品をはじめ、展示の芸術作品も素晴らしい。
同館から徒歩数分の「安来節演芸館」では、安来節の公演も! お尻振り振り、豊かな表情で踊る「どじょうすくい踊り」の虜になったら、同踊りの体験にチャレンジしてみては?(土・日曜の午前・午後各1回、5人~)。事前に電話で申し込めば、2500円でユニークな踊りを教えてもらえるのだ。
安来に戻り、岸本駅まで移動したら「植田正治写真美術館」で再び芸術鑑賞。山陰の自然と人をモノクロと美しい構図で切り取った故・植田氏の写真世界は、観る者をグイグイ引き込んでいく。
山陰本線でさらに西に向かって倉吉駅で降り、バスで向かった「はわい温泉」にこの日は1泊。
倉吉駅の南方には、さすが鳥取県、日本唯一の梨のミュージアム「鳥取二十世紀梨記念館」なるものが! ここでは、栽培過程をクイズ形式で学べるバーチャル梨園や世界の梨品種コレクションなど、梨に関する歴史や産業の情報などを分かりやすく展示する。併設のパーラーでは二十世紀梨ソフトクリーム300円を!
お次は、山陰本線岩美駅から懐かしのボンネットバス(11月土曜はガイド付きバスも一便)で浦富海岸へGO。変化に富んだ地形・地質で、「日本ジオパーク」に認定された山陰海岸の一部が、この浦富海岸。「山陰松島」とも呼ばれ、奇岩や洞門が点在し美しい景観を織りなす。11月までは遊覧船が出ているので、白砂青松の砂浜や複雑なリアス式海岸など自然のミュージアムを海上から観賞しよう。海上冒険の後は、山陰海岸学習館でジオパークについて楽しくお勉強。
夜は鳥取市街で1泊。隠れた地元の大衆食「鳥取ホルモン焼きソバ」を繁華街の弥生町などで食べ、明日に備えスタミナチャージすべし。
水深25mの透明度を誇る浦富海岸を巡る遊覧船。島々の間や洞門の近くを、船で冒険!
TEL.0857-73-1212(山陰松島遊覧株式会社)。9:10~16:10の約30分おき、3~11月運航。1200円
枝の広がり20mという二十世紀梨の巨木が「鳥取二十世紀梨記念館」のシンボル。ジャムなど梨土産も充実。
TEL.0858-23-1174。9:00~17:00、第1・3・5月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始休。300円
県東部の約30軒で食べられる、牛ホルモン入り焼きそば。味噌タレが食欲をそそる。発祥は昭和30 年代、鳥取市内の鉄板焼き店やホルモン屋だとか。加盟店にはのぼりが立つ。
TEL. 0857-39-8177(鳥取ホルソバカスタマーセンター)
ツリーや階段状の光のステップ、20万球以上の電球で彩られる鳥取砂丘イリュージョン。馬の背ライティング(15日)などイベントも開催。
TEL.0857-22-0583。点灯17:30~22:00(24日は21:00消灯)、12月12~24日開催。無料
若桜駅敷地内でのC12形SLの展示走行(基本第2・4日曜の11:00~、13:30~、構内入場300円)と体験運転(基本第3土曜の13:15~16:45、初回参加費1万円)も人気の若桜鉄道。ともに11月まで。
TEL.0858-82-0919
→土蔵造りの「鳥取民藝美術館」は鳥取駅徒歩5分。隣の「たくみ工芸店」では右上のイメージ写真の因州和紙ほか、県内民芸品を展示販売。
TEL.0857-26-2367(たくみ工芸店)。10:00~17:00、水曜(祝日の場合は翌日)・年末年始休。500円
3日目前半は旅情豊かなローカル線の旅。まずは因美線に乗り、郡家(こおげ)駅で下車する。ここから、沿線全体が国の登録有形文化財の若桜(わかさ)鉄道にライドオン! 昭和4年築の木造駅舎・因幡(いなば)船岡駅で降りたら、徒歩5分の船岡美人温泉に立ち寄り、ツルツルお肌に。「鉄分」濃いめの人はここで引き返さず、さらに西へ向かい、映画『男はつらいよ』のロケ地・安部駅や終点・若桜駅にある旧国鉄時代の給水塔や転車台を見にいこう。
鳥取駅に戻ったら、こちらも山陰ジオパークの一部、鳥取砂丘へ。11月上旬までは砂丘東部で赤紫に色づくラッキョウの花、12月中旬には砂丘を幻想的に彩るイルミネーション、そして巨大かつ精巧な砂像を展示する「砂の美術館」など、砂丘のさまざまな表情を楽しんで。
帰路、鳥取駅からすぐの「鳥取民藝美術館」にも立ち寄りたい。美しい展示ケースに収まった山陰をはじめ全国の民芸品や海外の民芸品に、興味津々。隣の「たくみ工芸店」では鳥取の民芸品を展示販売しているので、土産選びにももってこいだ。
障害物が無く柔らかい砂地の鳥取砂丘で、パラグライダースクールはいかが? 強風でなければ初心者でも数10mの高さから滑空可能。上空から見渡す砂丘と日本海は気持ち良すぎ! TEL.0857-29-9098(ゼロ・パラグライダー・スクール)。半日スクールの場合9:30~12:00頃、14:00~16:30頃の2回。6500円+安全管理料500円。1~2月休
文・構成=鈴木健太
写真協力=JR西日本、鳥取県、島根県観光連盟、とっとりご当地グルメコミュニケーション
※掲載されているデータは平成24年11月現在のものです。
■山陰の旅 関連サイト
■山陰の旅に便利な割引きっぷ&ツアー
鳥取県観光連盟●TEL.0857-39-2111
島根県観光連盟●TEL.0852-21-3969
安来市観光協会●TEL.0854-23-7667
伯耆町観光案内所●TEL.0859-68-5001
はわい温泉・東郷温泉旅館組合●TEL.0858-35-4052
くらよし観光・MICE協会●TEL.0858-24-5371
岩美町観光協会●TEL.0857-72-3481
鳥取市観光コンベンション協会●TEL.0857-26-0756
八頭町産業観光課●TEL.0858-76-0208
若桜町観光協会●TEL.0858-82-2237