『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

レールで海峡、めぐる夏

Vol. 1 新幹線で結ばれた青森県中央部と道南エリアを満喫

北海道新幹線開業により、青森と道南間の津軽海峡は新幹線で結ばれ、ぐっと行き来しやすいエリアに。青函トンネルが結ぶ両エリアの夏の祭り、食、歴史・文化・自然美はなんとも色鮮やかで、訪れる人をひと旅、ふた旅と楽しませてくれます。まずは、北海道新幹線沿線にあたる「函館・道南エリア」と「青森・八甲田・十和田エリア」を訪ねてみましょう!

北海道新幹線

北海道へ飛来する
シロハヤブサのごとく走る

平成28年3月26日に開業し、北の大地へ初上陸。車両はJR東日本のE5系をベースとした仕様のH5系で、車体上部には東北新幹線と同じ常盤グリーン、中央にはライラック・ルピナス・ラベンダーなどを想起させる彩香(さいか)パープルのラインが走る。「北海道の雄大さ」と北海道へも飛来するシロハヤブサをモチーフにしたシンボルマークも印象的。

函館港まつり

華麗な花火と市民の熱気
ほとばしるパレードが名物

安政6年(1859)の函館開港を記念する祭りで、平成28年8月1~5日開催。初日の夜には函館港から豪快かつ華麗な花火が打ち上がる。2・3日には、約2万人の市民が、函館港おどり・函館いか踊りをしながら町を練り歩く「ワッショイはこだて」。5日にはホコ天ストリートLIVEなど。

アクセス
函館本線函館駅下車すぐ

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八甲田山

高山植物が咲き、木々が
緑に染まる山の夏

17以上もの成層火山や溶岩ドームからなる火山群で、峰々の間に多数の湿地や沼、美しい渓谷が点在する。八甲田ロープウェーを利用すれば、山頂公園周辺に広がる田茂萢(たもやち)湿原を手軽に散策できる。田茂萢岳から赤倉岳・井戸岳・大岳などを経由して、酸ヶ湯(すかゆ)温泉へと至る「大岳登山コース」など、本格的なトレッキングもいい。

アクセス
東北新幹線新青森駅からJRバス「みずうみ号」1時間2分の八甲田ロープウェー駅前下車

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道南いさりび鉄道
「ながまれ号」

津軽海峡や函館湾を望み
ゆっくり、のんびり気分

北海道新幹線乗り換え駅の木古内(きこない)駅~函館本線函館駅間を直通運転。「ながまれ」とは、道南地域の懐かしい方言「ゆっくりして」「のんびりして」の意。外観は日没後の函館山のシルエットに、漁火と町灯り、夜空のスターダストをまとう。とくに木古内駅~上磯駅間は車窓から津軽海峡や函館山、晴れた日には青森県、またイカの漁期には沖合に漁火が望め、情趣的。

アクセス
道南いさりび鉄道線木古内駅~函館駅

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はこだてグルメガーデン

道内グルメが
函館駅前に勢揃い

北海道の食をクローズアップした野外イベントで、JR函館駅前の会場で平成28年7月1日~8月31日に開催。屋外レストラン「はこだ★テリア」では、旬の道産食材を有名シェフが監修した味付けで味わう七厘BBQなどを楽しめる。函館市内の飲食店やおみやげ店約100店舗が集結した「函館まちごちフェア」も同時開催。

アクセス
函館本線函館駅から徒歩1分

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青函トンネル記念館

ケーブルカーで海面下140mの
別世界を体験

青函トンネル掘削時の軌跡を、当時の資料をもとに映像や立体モデルなどを交えて展示。ケーブルカー「青函トンネル竜飛(たっぴ)斜坑線 もぐら号」に乗り込んで、海面下140mの「体験坑道」へ。作業坑として使われた一角に、実際に使用された機械類を展示しており、トンネル掘削当時の雰囲気を体感できる。

アクセス
津軽線三厩(みんまや)駅から龍飛行き外ヶ浜町循環バス27分の青函トンネル記念館下車すぐ

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青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸

鉄道車両を載せて海を
渡った世界でも珍しい船

明治41年(1908)から昭和63年までの80年間、青森~函館間を結んだ青函連絡船。貨物車両を搭載する「貨物甲板」が特徴的だ。活躍した歴代55隻中、現役期間が23年7カ月と最も長かった連絡船が青森港に係留保存され、内部を見学できる。7~9月の土・日曜にはDC特別企画として「船内探検ツアー」を実施(要予約)。

アクセス
奥羽本線青森駅から徒歩5分

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奥入瀬おいらせ渓流

森の緑と苔むした岩、
白く輝く水の流れが秀麗

十和田湖の子ノ口(ねのくち)から焼山まで約14kmにわたり、千変万化の美しい流れや十数カ所の滝、奇岩奇勝など見ごとな渓流美を見せる。渓流沿いに遊歩道が続き、徒歩ならば約4時間30分。「奥入瀬渓流館」「JRハウス子ノ口(バス停)」などでは自転車を借りられ、電動自転車ならば1時間半ほどで踏破できる。

アクセス
東北新幹線新青森駅からJRバス「みずうみ号」2時間8分の焼山下車

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青森ねぶた祭

約4トンもの大型ねぶたと
ハネトの踊りが圧巻

七夕の灯籠流しが起源といわれる青森のねぶた祭。弘前ねぷたや五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)など、明かりを灯した張りぼての山車とハネト衣装を着た踊り子が練り歩くねぶた祭が、青森県各地で行なわれる。最大規模を誇るのが8月2~7日の「青森ねぶた祭」で、国指定重要無形民俗文化財。最終日の海上運行では6台のねぶたが船で青森湾を運行し、約1万1000発の花火が打ち上げられる。

アクセス
奥羽本線青森駅から徒歩10分

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ねぶたラッセランド

ねぶたの制作小屋を公開
無料ガイドもうれしい

5月下旬から「青森県観光物産館アスパム」隣の青い海公園に出現する、青森ねぶた祭の大型ねぶた22台を制作するための小屋。7月1日~8月7日は一般公開され、ねぶたを間近でじっくりと観賞できる。ガイドが常駐し、ねぶたの歴史や制作過程を無料で解説してもらえる(ガイドは7月1日~8月6日 10:00~12:00・13:00~16:00)。

アクセス
奥羽本線青森駅から徒歩8分

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青森県立美術館

青森ゆかりの人気作家の
作品と建築美が楽しみ

若い世代に絶大な人気を誇る奈良美智(ならよしとも)や版画家・棟方志功(むなかたしこう)など、青森ゆかりの作家の作品を中心に収蔵・展示。三内丸山(さんないまるやま)遺跡から着想を得た土壁と、白色のキューブからなる建物自体も見どころのひとつで、7~9月の土曜にはDC特別企画として建築ツアーを実施。

アクセス
東北新幹線新青森駅からあおもりシャトルdeルートバス「ねぶたん号」11分の県立美術館前下車すぐ

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函館朝市

いか釣堀を楽しみ
北海道の美味をショッピング

終戦後、函館駅前で行なわれた野菜や果物の立ち売りが起源。市場内は、鮮魚店や青果店、フードコートなどがある「函館朝市ひろば」、釣ったイカを調理してもらえる「元祖活いか釣堀」、海鮮丼やラーメンなどの飲食店が並ぶ「どんぶり横丁市場」など6つのエリアに分かれ、全体で約250店舗が並ぶ。

アクセス
函館本線函館駅から徒歩1分

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青森魚菜センター
のっけ丼

自分好みの具をたんまり
のせて作るわがまま丼

鮮魚や水産加工品・総菜など約30店が集まる「青森魚菜センター」では、白飯の丼に旬の鮮魚の刺身や焼き魚・珍味・お肉・総菜など、各店舗で好みの具をのせて自分だけの「のっけ丼」を作ることができる。食券制で5枚綴り540円と10枚綴り1080円がある。具材とその日の仕入れによって必要な食券枚数が異なる。

アクセス
奥羽本線青森駅から徒歩5分

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浅虫温泉

陸奥湾に浮かぶ
湯の島を眺めつつ浸かる

陸奥湾に面した風光明媚(めいび)な温泉地で、平均泉温63度の無色透明なナトリウム・カルシウム‐硫酸塩・塩化物泉。海に浮かぶ湯の島を眺めながら浸かるのが絶好で、多数の宿と写真の道の駅「ゆ~さ浅虫」にある展望浴場「はだか湯」などがある。11月3日まで観光港沖110mに設置された「浅虫海づり公園」で手軽に海釣りが楽しめる。

アクセス
奥羽本線青森駅から青い森鉄道20分の浅虫温泉駅下車

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マグ女の
セイカン博覧会

マグロのように行動し続ける
マグ女が案内する地元ツアー

町おこしグループリーダーや旅館の若女将などが集まった「津軽海峡マグロ女子会(マグ女)」が、青函エリアの魅力を案内する「マグ女のセイカン♡博覧会」。10月からのツアー本開催(10月1日~11月15日)に先がけ、青函DC期間中もユニークなツアーを開催中! 駅前のレトロな飲み屋街を飲み歩く「函館だいもん路地裏探偵団」や青森の植物から採れたアロマを用いる「アロママグ女と♡青森の自然をぎゅっと閉じ込めた香水をつくろう!」など、地元ならではの町歩きや体験が魅力的だ。
なお、日本旅行では、「往復新幹線で行く 青森・函館への旅」フリープラン参加者を対象に、赤い風船オプショナルプランとして、全10コースの日帰りツアーを用意。青森駅周辺の隠れた名店スイーツを食べ歩く「マグ女がご案内する『あおもりの秘密♡』ほっとスポット&スイーツ」やマグ女ガイドで歩く「木古内みそぎまちあるき」など、マグ女ならではの目線で、青森・函館エリアの町を歩いてみては?

アクセス
ツアーごとに異なる

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ひと旅 ふた旅、めぐる旅。青森⇄函館

青森県・函館デスティネーションキャンペーン

JRグループでは、北海道新幹線が開業して行き来が便利になった青森県と北海道・道南エリアで、大型観光キャンペーン「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(DC)」を開催中!青函に秘められた新しい魅力発見の旅へ、北海道新幹線で出かけましょう。

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