『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
今年で6回目を迎える「近江八幡節句人形めぐり」。市立資料館ほか市内約30軒の商店で、近江商人宅に伝わる節句人形を展示。TEL.0748-32-7003(近江八幡観光物産協会)。市立資料館9:00~16:30、月曜休(祝日の場合翌日)。500円
写真の浅井・江のドラマ館を含む三会場で構成される「江・浅井三姉妹博覧会」。TEL. 0749-63-5341。9:00~17:00、会期は無休(12月4日まで)。3館共通券+博覧会バス(1日乗り放題)1000円がお得
江、茶々、初が生まれた小谷城の本丸跡。石垣が往時を偲ばせる。麓の小谷・江のふるさと館から番所跡までを繋ぐ小谷城バスが運行。また、博覧会をめぐるには各会場を繋ぐ博覧会バスの利用が便利
半世紀に渡り上質な近江牛の料理を提供し続ける「千成亭」が営む人気店「せんなり亭近江肉 橙」。近江肉三姉妹御膳は三種の握り寿司や牛しぐれ煮などを堪能できる。長浜駅から徒歩5分。TEL.0749-62-0329。11:00~22:00、火曜休
琵琶湖線(東海道本線)でいく琵琶湖ほぼ半周の旅、まず楽しみたいのは瀬田駅手前で渡る瀬田川鉄橋からの車窓。琵琶湖の向こう、春霞みの空に見える比叡山をはじめとした山並みは、なんとも雄大だ。
瀬田から7駅上った近江八幡駅で、最初の下車。お目当ては、八幡商人に伝わる江戸期~昭和期の節句人形を市立資料館(旧伴家住宅)や旧城下町にある約30の商店で展示する「近江八幡節句人形めぐり」(2月11日~3月21日)だ。雛人形に添えられた小さな箪笥(たんす)や長持などを含めた豪華絢爛な作りに、つい見入ってしまう。
琵琶湖線に戻って再び列車に揺られていると、次の目的地・彦根城が車窓左手に登場! 訪問時期が3月中旬~下旬なら約400本の紅梅や白梅が咲き誇り、4月上旬~中旬なら1200本のソメイヨシノが咲き乱れ、花見客を楽しませてくれる。アクティブ派や家族連れなら、彦根駅から徒歩15分の「ひこねスカイアドベンチャー」もおすすめ。3月19日オープンの同施設には、日本初登場の空中ブランコ「ハイG」など3つのアドベンチャー施設で「空中の冒険」に挑戦できるのだ。
お次は長浜駅で降りて、この旅のハイライト「江・浅井三姉妹博覧会」を楽しもう。会場は今回の大河ドラマで使用された衣装や小道具などを展示する「浅井・江のドラマ館」、三姉妹が暮らした小谷(おだに)城跡を映像などで紹介する「小谷・江のふるさと館」、大河ドラマ50作を記念し、その歴史を北近江・長浜の作品メインで紹介する「長浜黒壁・歴史ドラマ50作館」の3パビリオンで構成。博覧会バスで効率よく回って、ドラマティックに生きた浅井三姉妹の世界観に浸ろう。時間が許せば、実際のロケ地にもなった小谷山まで足を延ばし、石垣など城郭跡を見学したい。
大河ドラマの散策でお腹が減ったら、長浜駅から徒歩5分の人気店「せんなり亭近江肉 橙(だいだい)」で近江肉三姉妹御膳3000円を。三姉妹に見立てたトロ、赤身、タタキの近江牛の握り寿司をはじめ、近江牛の肉がたっぷり入ったすき焼き鍋など、膳は豪華絢爛! 未経産の雌牛という高品質で柔らかな肉を満喫しよう。
日帰りで、湖国の春の旬と今年の旬を楽しみ尽くす旅はこれにて終了。大阪までの乗り換え不要の琵琶湖線新快速で、ウトウトしながら帰路に就く。
駅名 | 時間 | 旅のひとことアドバイス | |
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1日目 | 大阪発 | 7:24 | 新快速で一本 |
近江八幡着 | 8:29 | 「近江八幡節句人形めぐり」では八幡商人所蔵の貴重な雛人形を、町の各所で展示 | |
近江八幡発 | 10:51 | 桜の季節なら安土駅で途中下車し、安土城跡の江藤の丘でソメイヨシノを眺めよう | |
彦根着 | 11:11 | 風流に楽しむなら彦根城の桜か梅を観賞、アクティブに楽しむなら3月19日オープンの「ひこねスカイアドベンチャー」へ | |
彦根発 | 14:16 | 桜の季節なら安土駅で途中下車し、安土城跡の江藤の丘でソメイヨシノを眺めよう | |
長浜着 | 14:32 | 「浅井・江のドラマ館」や「小谷・江のふるさと館」などで江・浅井三姉妹博覧会を楽しむ。 夜は「せんなり亭近江肉 橙」で近江肉三姉妹御膳を! | |
長浜発 | 20:42 | 新快速で一本 | |
大阪着 | 22:18 |
例年4月1~20日に行なわれる彦根城桜まつり(開花状況により変更あり)。約1200本のソメイヨシノが城山一帯を桜色に染める。18時から21時は、夜桜のライトアップも! ちなみに昨年は4月1日に開花、8日に満開となった。TEL.0749-23-0001、彦根城入山8:30~17:00。600円
文:鈴木健太
写真協力:近江八幡観光物産協会、江・浅井三姉妹博覧会実行委員会、せんなり亭近江肉 橙、彦根観光協会
※掲載されているデータは平成23年2月現在のものです。