『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
中尊寺の表参道「月見坂」。道両側には樹齢300~400年ほどの杉並木が続き、神聖な雰囲気が漂う。TEL.0191-46-2211。8:30~17:00(11月4日~2月末は~16:30)、無休。800円
脱衣場も囲いもない開放感120%の石抱温泉は、肘折温泉の宿「ゑびす屋」が管理。宿泊客でなくても入浴できるが、宿へ事前連絡が必要。TEL.0233-76-2008(ゑびす屋)。営業期間5月下旬~11月。無料
旧家を改装した「たかはし亭」は、庭園や太い梁が落ち着いた雰囲気を醸し出す。鳴子塩焼そばのほかに、鳴子ぜんざい400円や抹茶300円などもあるので、お茶休憩にも便利。TEL.090-5358-7116。10:00~15:00、月曜休(祝日は営業)
七夕まつりの原点は田の神を迎える行事。東日本大震災があった今年は、定禅寺通の緑地帯に全国から寄せられた短冊を展示。8月5日には花火大会も。TEL.022-265-8185(仙台七夕まつり協賛会)。9:00頃~21:00頃、8月6日~8日
東北新幹線と平泉文化遺産号を乗り継ぎ、東京から乗り換え1回というラクラク列車旅で、今話題の地へ。そう、6月26日に「浄土をあらわす建築・庭園および関連する考古学的遺跡群」として、念願の世界遺産登録が決まった平泉だ。毛越寺(もうつうじ)や松尾芭蕉が句を詠んだ光堂(金色堂)など、周辺には見どころがいっぱい。バス利用もいいが、「奥の細道」気分で歩いて回るのも、また旅情が増していい。中尊寺創建当初の姿を今に伝える唯一の建造物で、国宝建造物第1号でもある金色堂などの文化財は必ず訪ねたいところ。加えて、芭蕉が「夏草や兵どもが夢の跡」と歌った高館義経堂からの眺めや杉並木が続く月見坂など、静かだけれどどこか心に響く風景も平泉の魅力だろう。
平泉を後にしたら、山形県にある山里のいで湯、肘折(ひじおり)温泉へ移動して1泊。温泉街のシンボル「上の湯」ほか日帰り入浴施設が計4軒もあるので、外湯めぐりを堪能したい。翌朝、旬の地産食材が並ぶ朝市で地元のお母さんたちとの会話を楽しんだら、管理者の「ゑびす屋」から車で10分、歩きなら40分の山奥にある石抱(いしだき)温泉へ! 岩でできた湯船の割れ目から炭酸量の多い湯が湧いており、石を抱かないと体が浮きそうになることからこの名が付いたとか。なによりも山肌にポツンと湯船だけある開放感が最高。
次に向かう鳴子温泉駅も名湯で有名だが、今回の一番の目的は昭和32年に完成した鳴子ダムだ。鳴子ダムは東北初のアーチダムでもあり、日本で初めて日本人だけで造ったダム。ダム湖を展望できるダム天端や管理所テラス・展示室(予約不要)はもちろん、なんとダム操作室内まで見学可能(FAX・メールにて要予約)。見学で小腹が空いたら、早稲田桟敷湯(わせださじきゆ)近くに、今年4月にオープンした「たかはし亭」でランチを。鬼首地区のそば粉を使った鳴子塩焼そば780円は、あっさり味なので暑くても食欲がわき、ズズッと一気呵成に食べつくしてしまう。
鳴子温泉駅から仙台へは、大きな車窓が魅力の「リゾートみのり」が絶対おすすめ(金・土・日曜・祝日中心に運行)。到着した仙台では、今年も8月6日~8日にかけ「仙台七夕まつり」を開催! 市街中心部や周辺商店街が、無数の笹飾りで彩られる。風にたなびく巨大で艶やかな吹き流しは、杜の都に集う人々へ盛夏の訪れを告げる夏の風物詩だ。できれば浴衣を着て気分を高めたい。仙台市役所前市民広場では短冊に記入できたり、七つ飾りを作れたりするコーナーなどを設置するので、そちらも覗いてみよう。
駅名 | 時間 | 旅のひとことアドバイス | |
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1日目 | 東京発 | 6:40 | 東北新幹線に乗車 |
仙台着 | 8:47 | ||
仙台発 | 9:13 | 平泉文化遺産号に乗車で乗り換えなし! | |
平泉着 | 11:14 | 世界遺産入りが決定した平泉の毛越寺や中尊寺をトレッキングで巡ろう | |
平泉発 | 14:34 | 一ノ関、仙台、山形で乗り換え | |
新庄着 | 17:43 | 18:10発のバスで肘折温泉へ | |
2日目 | 新庄発 | 10:00 | 肘折温泉ゑびす屋の野天風呂「石抱温泉」に入浴したり朝市へ足を延ばしたら、バスで新庄駅にもどる |
鳴子温泉着 | 11:02 | タクシーで7分の鳴子ダムで内部を見学(要予約)。ランチには今春オープンの「たかはし亭」で塩焼そばを | |
鳴子温泉発 | 16:00 | 「リゾートみのり」に乗り、乗り換えなしで仙台へ! | |
仙台着 | 17:37 | 今年も元気に開催の「仙台七夕まつり」(8月6~8日、5日は花火大会)で大盛り上がり、祭りがない日は横丁散策で地酒に下鼓 | |
仙台発 | 21:00 | 東北新幹線に乗車 | |
東京着 | 23:08 |
7月16日~8月21日の土・日曜・祝日に、東北線仙台~平泉間を1日1往復する臨時快速が運行! 車両には、お座敷列車「ふるさと」(キハ40系3両)が使われる。全車指定席で、乗車券のほかに「座席指定席券」510円(子ども250円)が必要だ。下りは仙台9:13発~平泉11:14着、上りは平泉14:57発~仙台16:48着。
文:鈴木健太
写真協力:中尊寺、肘折温泉ゑびす屋、仙台七夕まつり協賛会、JR東日本
※掲載されているデータは平成23年7月現在のものです。
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