『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

|  | 湿原の美景を眺めながら走る「ルパン三世ラッピングトレイン」 | 
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モンキー・パンチ氏の出身地、浜中町は景勝地の宝庫。霧多布湿原(写真)は美景と、貴重な動植物との出合いが楽しみ。霧多布半島の西端、アゼチの岬から望む小島には珍鳥エトピリカが生息し、晴天の日に一斉出漁する昆布船の様子も壮観。かつてムツゴロウ王国があった瞼暮帰(けんぼっき)島は野生の姿を留めている。
![JR北海道|北海道/JR根室本線(花咲線)|ルパン三世ラッピングトレイン[釧路駅~根室駅]](images/01t.jpg)

根室本線(花咲線)沿線の浜中町は『ルパン三世』の作者、モンキー・パンチ氏の出身地で、「モンキー・パンチプロジェクト」を立ち上げ、地域活性化に取り組んでいる。その一環として、JR花咲線沿線観光振興協議会との連携により、2012年春から運行されているのが「ルパン三世ラッピングトレイン」。
片面には、ルパンに不二子、次元、五ェ門、銭形警部といった登場人物1人ひとりをダイナミックに描写。もう片面は拳銃を構え合うルパンと銭形警部などが描かれ、ファン垂涎のカッコ良さ。キハ54形の一般型気動車だが、車内の一部の座席は特急型車両と同様のものに交換されており、浜中町の観光スポットの写真も掲出されている。

運行日●不定期(ホームページで情報公開)
              料金●通常運賃のみで乗車可
              問合せ●JR北海道電話案内センター TEL.011-222-7111
              詳しくはコチラ 


|  | 根室本線では太平洋や牧場、湿原など変化に富んだ車窓を楽しめる | 
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![JR北海道|北海道/JR根室本線|国鉄色キハ40系[滝川駅~釧路駅など]](images/02t.jpg)

普通列車で使用しているキハ40系の一部の車両に、国鉄時代に塗装されていた昔懐かしの色「朱色5号」をペイントして運行。1970年代半ばに首都圏で最初に採用され、その後、全国の一般気動車標準色として使用されたため、通学・通勤で利用したアラフォー世代、団塊世代にはとても郷愁を感じる色合いだろう。
運行区間は日によって異なるが、根室本線といえば、滝川を9:37に出発し釧路に18:02に到着する「日本一長い距離を走る定期普通列車」が名物。国鉄色車両がその列車に使用される日もあるかもしれないし、富良野で国鉄色車両が増結される日もある。国鉄色車両で、日本一長い距離を走る普通列車完全乗車を目指すのもおもしろい。

運行日●不定期(毎日、各区間で多数運行)
              料金●通常運賃のみで乗車可
              問合せ●JR北海道電話案内センター TEL.011-222-7111
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|  | 今春の運行開始前、試運転で雪原を走った「SL銀河」 | 
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|  | 照明やステンドグラスがモダンな雰囲気で、銀河鉄道に乗り込んだよう | 
|  | 展示されているモノクロ写真が懐かしい雰囲気で、ゆったりしたソファが贅沢気分 | 


「SL銀河」乗車のため、前泊するなら宮沢賢治も訪れた「大沢温泉」(写真)がオススメ。SL到着地、釜石でももちろん観光を満喫しよう。「釜石大観音」は胸元が展望台になっており、釜石港の眺望が抜群。製鉄の街ならではの「鉄の歴史館」の見学や、「サン・フィッシュ釜石」で海の幸ショッピングを楽しむのもいい。
![JR東日本|岩手県/JR釜石線|SL銀河[花巻駅~釜石駅]](images/03t.jpg)

宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』を生んだ岩手県で、今春4月12日から運行開始のSL。岩手県営運動公園に展示保存されていたC58形239号機を42年ぶりに復元させたものだ。
SLが牽引する客車外観は、青地に星座や沿線に生息する動物が描かれ、まさに銀河鉄道のイメージ。車内は宮沢賢治が生きた大正から昭和の世界観を再現し、ガス灯風の照明やステンドグラスが情緒を醸す。また、賢治ゆかりの品々や東北の名産品を展示し、小型プラネタリウムも搭載されている。
三陸では、三陸鉄道も4月5日・6日に全線復旧した。復興へと向かう東北を応援すべく、「SL銀河」は汽笛を鳴らし、黒煙をあげて力強く走る。

運行日●2014年4月12日以降の土・日曜中心(原則、土曜は釜石行き、日曜は花巻行き)
              料金●指定席料金 大人820円、小人410円(運賃別途)
              問合せ●JR東日本お問い合わせセンター TEL.050-2016-1600
              詳しくはコチラ 


|  | 新潟県の日本海沿岸は夕日の名所。夕暮れ時の乗車も楽しみ | 
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|  | 大きな窓から日本海などの景色を楽しめる1号車の「展望ペアシート」 | 
|  | 酒樽をモチーフにしたスタンディングテーブルが配置された2号車のイベントスペース | 


「越乃Shu*Kura」起点のひとつ・十日町は歴史ある着物の産地。織りや染めなどの着物体験をしてみたい。着物の糊付けに使用していた布海苔(ふのり)をつなぎに使った「布海苔つなぎそば」も名物。日本三大渓谷のひとつ「清津峡」(写真)は、雄大な柱状節理の岩肌と清津川の急流がダイナミック。
![JR東日本|新潟県/信越本線・飯山線|越乃Shu*Kura[高田駅~十日町駅]](images/04t.jpg)

2014年5月2日にデビューした、新潟が誇る“酒”をコンセプトにした列車。1号車(びゅう旅行商品専用車両)と3号車では地酒を無料でふるまう。2号車にはサービスカウンター「蔵守~Kuramori~」があり、有料で利き酒を楽しめる。車内で新潟の名産を盛り込んだ食事「水と大地の贈り物」を味わい、新潟の名所をめぐる各種ツアー「びゅう旅行商品」も豊富だ。
2号車では、地元ミュージシャンによるジャズなどの生演奏を全運転日で実施。蔵元の方からお酒の話を聞きながら試飲できる「蔵元イベント」や、アンチエイジング効果で人気のアルガンオイルと地酒を配合して作る「オリジナル美容液体験」など、実施日限定の特別イベントも開催される。

運行日●2014年5月2日以降の金~日曜・祝日中心
              料金●所定の運賃・指定席料金
              問合せ●JR東日本お問い合わせセンター TEL.050-2016-1600
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|  | 瀬戸内海の多島美を眺めながら走る「瀬戸内マリンビュー」 | 
|---|---|
|  | 1号車の海側の席は向かい合わせのクロスシート、山側の席は海を望むように設置 | 
|  | 1号車のフリースペースにあるカウンター。丸窓から海を望めば、まさに乗船気分 | 


 「広島・宮島・呉・江田島キャンペーン」関連イベントのひとつとして、2014年12月24日までの毎週水曜に広島県民文化センターで「広島神楽」定期公演(写真:西宗神楽団)を実施。
                     また「瀬戸内マリンビュー」の起点のひとつ・三原の筆影山(ふでかげやま)・竜王山は、瀬戸内海随一の多島海美を誇る。三原名物のタコ飯、タコサラダなどタコ料理も味わいたい。
![JR西日本|広島県/JR呉線|瀬戸内マリンビュー[広島駅~三原駅]](images/06t.jpg)

青と白のツートンカラーが爽やかで、船を思わせる丸窓がユニークな観光列車。丸窓から射す陽光、羅針盤や地図などで装飾された車内もまた、まるで客船のキャビン。車窓からは紺碧の海や多島海美を満喫できる。2号車は自由席だが、1号車は全席指定で、ゆったりとしたソファーシートが設けられ、贅沢な時間を過ごせる。
JR西日本、広島県、広島県観光連盟と関係4市では、2014年6月までの3カ月間、のんびり島しょう!ひろしま旅「広島・宮島・呉・江田島キャンペーン」を実施中。瀬戸内海クルーズや話題の神楽など、様々なイベントを開催している。「瀬戸内マリンビュー」に乗って広島や呉を訪れ、キャンペーンイベントを楽しむのもいい。

運行日● 2014年6月29日までの土・日曜・祝日
| 料金● | 1号車:指定席料金 大人520円、小人260円 2号車:乗車券のみで乗車可 | 
| 詳しくはコチラ | |

