『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

  • mixiチェック

フルムーン夫婦グリーンパスで行く新幹線の旅おトクに満喫!! 週末フルムーン~土日だけでも楽しめるおトクな夫婦旅行~

  • 1日目 日帰りで尾道へ坂の町を歩く
  • 2日目 日帰りで盛岡へ観光もグルメも
  • 1日目 1泊2日の温泉旅九州、日奈久へ
  • ●2日目 鹿児島をまわり新幹線で東京へ
  • ●3日目 北海道も日帰り弾丸!函館旅行

1日目「ひかり」と「さくら」で九州へ熊本県日奈久温泉、1泊2日旅。東海道・山陽・九州新幹線[東京⇒新八代]

  • 新幹線を乗り継ぎ九州へ。新大阪で発車を待つN700系「さくら」のスピード感みなぎる表情

  • 新幹線の時代、九州は本当に近くなった。東京を7時33分に発ち、14時58分には新八代に着く

  • 熊本県八代市の日奈久温泉。不知火海(しらぬいかい)沿いの温泉街は懐かしいたたずまい

  • 竹輪やちぎり天が名物の日奈久。写真のちぎり天はおやつによし、ビールのつまみにもよし

  • せっかくのフルムーン旅行なので半露天風呂付き客室に宿泊。温泉はもちろん源泉かけ流し

  • 熊本の幸がテーブルいっぱいに並ぶ夕食は部屋食で。夫婦水入らずで味わうハッピータイム

 週末の2日間だけでもおトクな旅ができるフルムーンパス。もしここにもう1日休みが追加でき、金土日、土日月など3日間時間が作れれば、さらに自由でおトクな旅が楽しめる。

 3日間コースの構成は、日帰り3日連続、1泊2日プラス日帰り、2泊3日旅、と3通りの案が浮かぶが、日帰り3日連続だと旅がどこか味気なく単調になってしまい、2泊3日旅だと宿泊費がかなりかさんでしまいそう。そこで間をとって1泊2日プラス日帰りの旅をおすすめしたい。これなら宿泊費も1泊分ですみ、その分、露天風呂付き客室などのプチ贅沢も心置きなくできると思う。

 ここでご紹介の3日間コースは金土日を想定した1泊2日プラス日帰りの旅。3日間で九州も北海道も行く、新幹線の時代ならではの欲張り弾丸フルムーンだ。

 初日は熊本県の名湯・日奈久(ひなぐ)温泉に宿泊し、のんびりと湯浴みする旅。東京駅7時33分発の「ひかり503号」に乗り、新大阪、博多で列車を乗り継ぎ、14時58分に新八代駅到着。日奈久温泉は八代市内にあって、新八代駅から送迎してくれる宿もある。

 日奈久では懐かしい雰囲気が漂う温泉街を散歩するのもよし、名物の竹輪(ちくわ)やちぎり天をおやつにするのもよし、客室の半露天風呂で源泉かけ流しの湯に浸かるのもよし。ほのかな硫黄臭に包まれて身体もぽかぽか、熊本の美味満載の夕食に舌鼓を打とう。短期間のフルムーン旅行だからこそ、部屋食などで夫婦の時間を大切にしたい。
 初日の運賃は合計91,820円(通常購入時)。もうフルムーンパスの定価を超えていた。

1日目●乗車距離:1326.2km 運賃合計2人分:91,820円
【各区間ごとの運賃と乗車距離】
東京~新大阪:@18,390円(乗8,510円 特グ9,880円) 乗車距離552.6km
新大阪~博多:@20,380円(乗9,350円 特グ11,030円) 乗車距離622.3km
博多~新八代:@7,140円(乗2,730円 特グ4,410円) 乗車距離151.3km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

「週末3日間フルムーン」
1日目 九州・日奈久温泉へ[1泊2日旅の1日目]
1泊2日の温泉旅 九州、日奈久へ
3





1

発着駅 時間 メモ
九州、日奈久温泉へ
(1泊2日旅の1日目・日奈久温泉泊)
~ 700系、N700系に乗車 ~
東京 発 7:33 東海道新幹線【ひかり503号】グリーン車(700系)
新大阪 着 10:30 山陽新幹線に乗り継ぎ
新大阪 発 10:59 山陽新幹線【さくら553号】グリーン車(N700系)
博多 着 13:39 九州新幹線に乗り継ぎ
博多 発 14:09 九州新幹線【さくら413号】グリーン車(N700系)
新八代 着 14:58 宿の送迎などで日奈久温泉へ

旅のメモ

観光の問合せ
■日奈久温泉(八代市):日奈久温泉旅館組合 観光案内所 TEL. 0965-38-0267

週末フルムーン活用術③ 宿泊費の節約法

 2日間、3日間でも運賃的には元が取れるフルムーンパスの旅。しかし、いつも日帰りばかりでは味気ない。特に3日間コースであれば、やはり、旅先での宿泊も交えたプランにしたいところ。といって、できれば宿泊費を節約したいのが人情だろう。

 3日間コースの場合、金土日、土日月など、週末を含んだ日程の場合、土曜日の宿泊をできるだけ避けるのが一つのポイント。観光地のホテルや旅館などでは、平日に比べ土曜日や休前日の料金が割高になっているケースが多いからだ。ところが、休日である日曜日の宿泊料金は平日と同じだったりする。
 金土日の3日間コースなら、宿泊するのは金曜日とし、土日月のコースなら日曜日に宿泊するのがいい。もっとも、土曜日でも割増料金がなく平日と同額の宿もあり、そういった宿は事前にネット等でチェックしたい。

土曜日など休前日は宿泊料金が高めなことも。宿泊費を節約する際はここがポイントになる

2日目日奈久温泉から鹿児島に立ち寄り黒豚料理を食べ一気に帰京する旅九州新幹線[新八代⇒鹿児島中央]/九州・山陽・東海道新幹線[鹿児島中央⇒東京]

  • 日奈久温泉で食べた朝食。いい温泉に浸かって食欲も全開。しっかりとご飯を食べておこう

  • 近代的なデザインの新八代駅。九州新幹線と在来線の鹿児島本線、肥薩線などが接続する

  • 新八代に到着の鹿児島中央行きN700系「さくら」。新幹線は速い。45分で鹿児島中央に着く

  • 鹿児島市内から望む桜島。桜島は噴煙が少ない時の姿もいい。うたた寝をする獅子のようだ

  • 鹿児島のヒーローといえば西郷隆盛。市内に立つ銅像は東京(上野)のものよりも凛々しい

  • しゃぶしゃぶをはじめ黒豚料理で有名な鹿児島。ランチに食べた黒豚のカツ丼も絶品だった

 3日間フルムーンの2日目。日奈久温泉の宿で朝をゆっくりと過ごそう。2日間コースでも触れたように、早い出発と遅い出発のバランスが大事、出発の時間にはこだわりを持ちたい。特に温泉地であれば、のんびりと朝湯を楽しむ贅沢、これは温泉好きにはたまらないだろう。団体のツアー旅行とは違い、時間が自由にできるフルムーン旅行、せっかくの温泉地で朝早い出発はもったいない気がする。

 せっかくといえば、新八代まで来ているのだから、ほんのちょっと足を延ばして終点の鹿児島中央まで行き、黒豚料理を味わい市内を観光し、それから一気に東京まで九州新幹線、山陽新幹線、東海道新幹線と乗り通してみよう。

 思えばフルムーンパスが誕生した昭和56年(1981)、まだ新幹線は博多までの頃、東京と西鹿児島(現・鹿児島中央)の間を寝台特急「はやぶさ」が走っていた。当時の時刻表を見れば、上りの「はやぶさ」は西鹿児島を12時22分に出発し、東京到着は翌日の午前10時30分。新幹線時代の今、鹿児島中央15時ちょうど発の「さくら562号」に乗れば、途中、新大阪で「ひかり482号」に乗り継ぎ、当日中、22時40分には東京駅に着いてしまう。寝台特急と新幹線のこの時間差には驚くが、新幹線の時代、鹿児島は大阪からも東京からも本当に近くなった。

 新幹線のスピードが生み出した時間、たとえば現地滞在時間の拡大しかり。その時間を存分に旅に活かせるのがフルムーンパスだと思う。2日間の合計運賃(通常購入時)はすでに20万円を超えている。

 

2日目●乗車距離:1601.4km 運賃合計2人分:110,620円
【各区間ごとの運賃と乗車距離】
新八代~鹿児島中央:@6,830円(乗2,420円 特グ4,410円) 乗車距離137.6km
鹿児島中央~新大阪:@30,090円(乗11,760円 特グ18,330円) 乗車距離911.2km
新大阪~東京:@18,390円(乗8,510円 特グ9,880円) 乗車距離552.6km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数 数

モデルコース

「週末3日間フルムーン」
2日目 鹿児島をめぐり東京へ[1泊2日旅の2日目]
鹿児島をまわり 新幹線で東京へ
3



|ス
2

発着駅 時間 メモ
鹿児島をめぐり東京へ(1泊2日旅の2日目)
~ N700系、700系に乗車 ~
新八代 発 10:04 九州新幹線【さくら541号】グリーン車(N700系)
鹿児島
中央 着
10:49 鹿児島でランチ&観光
鹿児島
中央 発
15:00 九州・山陽新幹線【さくら562号】グリーン車(N700系)
新大阪 着 19:21 東海道新幹線に乗り継ぎ
新大阪 発 19:40 東海道新幹線【ひかり482号】グリーン車(700系)
東京 着 22:40 この日は自宅泊

旅のメモ

観光の問合せ
■鹿児島:鹿児島中央駅総合観光案内所 TEL. 099-253-2500

週末フルムーン活用術④ 夜行列車の活用法

 次第に姿を消しつつある夜行列車だが、週末フルムーンならではの活用法もある。最も価値ある列車は、フルムーンパスで2人用B寝台個室「デュエット」が使える寝台特急「北斗星」、その上り列車だ。
 たとえば土日の2日間フルムーンで北海道へ出かけ、月曜日が仕事の場合、普通は日曜日のうちに帰京するところ。しかし、ぎりぎりまで北海道に滞在したい時、「北斗星」は札幌なら17時12分発、函館なら21時48分発と、ここまで滞在可能。ただし、終点の上野まで行っては到着が翌朝9時38分で仕事に間に合わないかもしれない。そこで、郡山(6時38分着)で下車。同駅6時45分発、東北新幹線「やまびこ202号」に乗り換えれば東京駅8時16分着。これなら仕事に間に合うと思う。
 個室寝台で朝まで眠り、新幹線でサクッと東京へ。この連携プレーは見逃せない。

人気の寝台特急「北斗星」。フルムーンパスなら2人用B寝台個室「デュエット」が利用できる

3日目3日間コースの最終日は北海道へ…グリーン車で行く日帰り弾丸旅行東北新幹線・奥羽本線・津軽線・津軽海峡線・江差線[東京⇔函館]

  • 新青森で特急「スーパー白鳥」が発車を待つ。新幹線の延伸で函館は東京から日帰りも可能に

  • 函館のベイエリアに並ぶ赤レンガ倉庫群は、背後に函館山がそびえる絶好のビュースポット

  • 北の幸に恵まれた函館で、さばきたての活ホタテを味わう。こりこりした“ひも”もうまい

  • 北海道と聞くとイクラや筋子も食べたくなってくる。函館でも握りや軍艦巻きで堪能できる

  • 青森と函館を3時間50分で結んだ青函連絡船。グリーン車に相当するグリーン船室があった

  • 東京駅到着のE5系「はやて」。9月29日のダイヤ改正でE5系「はやて」が増え、さらに便利に

 3日間フルムーンの最終日は、日帰りの旅。ここでは北海道・函館への弾丸旅行としたが、もしお疲れであれば無理をせず、もっと近距離のプランに変更を。東北新幹線で仙台、上越新幹線で新潟、長野新幹線で長野、東海道新幹線で名古屋など、片道2時間ほどのところで、まだ出かけていない街に行ってみたい。

 さて、九州も近くなったが、東北新幹線の新青森延伸等により、北海道、函館も近くなった。青函連絡船の時代には考えられなかったが、今では東京から鉄路でも日帰り可能に。しかも現地で5時間近く滞在できる。これだけ時間があれば、観光もグルメ散歩もでき、函館特有の異国情緒を肌で感じることができると思う。

 東京駅6時28分発「はやて11号」に乗車し、新青森で特急「スーパー白鳥11号」に乗り継げば、12時22分には函館着。元町やベイエリアなどを歩き、名物の寿司を味わい、おみやげを買い求め、函館駅を発つのは17時7分。特急「スーパー白鳥42号」と「はやて42号」に乗り、23時8分には東京駅に到着。往復1700kmもの旅なのに思ったほど疲れないのは快適なグリーン車ゆえ。弾丸旅行はフルムーンパスだからこそ可能になる。

 終わってみれば、あっという間だった3日間フルムーン。なんと総乗車距離は4683.6km、運賃は合計315,880円(通常購入時)に。

 たとえ2日、3日の利用であっても、かなりおトクな旅が実現できるフルムーンパス。夫婦でJR時刻表をめくり、旅先を考える秋の夜長も楽しそうだ。

3日目●乗車距離:1756km 運賃合計2人分:113,440円
【各区間ごとの運賃と乗車距離】
東京~新青森:@20,860円(乗9,870円 特グ10,990円) 乗車距離713.7km
新青森~函館:@7,500円(乗3,150円 特グ4,350円) 乗車距離164.3km
函館~新青森:@7,500円(乗3,150円 特グ4,350円) 乗車距離164.3km
新青森~東京:@20,860円(乗9,870円 特グ10,990円) 乗車距離713.7km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

「週末3日間フルムーン」
3日目 弾丸函館グルメ旅 [日帰り]
北海道も日帰り 弾丸!函館旅行

3





3

発着駅 時間 メモ
弾丸函館グルメ旅(日帰り)
~ E2系、E5系に乗車 ~
東京 発 6:28 東北新幹線【はやて11号】グリーン車(E2系)
新青森 着 10:01 在来線に乗り換え
新青森 発 10:16 特急【スーパー白鳥11号】グリーン車
函館 着 12:22 観光&グルメ散策
函館 発 17:07 特急【スーパー白鳥42号】グリーン車
新青森 着 19:11 東北新幹線に乗り換え
新青森 発 19:33 東北新幹線【はやて42号】グリーン車(E5系)
東京 着 23:08 金土日or土日月利用「週末フルムーン」の終わり

旅のメモ

観光の問合せ
■函館:函館市観光案内所(JR函館駅内) TEL. 0138-23-5440

週末フルムーン活用術⑤ 12日間パスの活用

 週末2日間ないし3日間フルムーン旅行の場合、有効期間5日間のフルムーンパスを利用するのが普通だろう。少々、フルムーンパスのおさらいをすると、有効期間は5日間用、7日間用、12日間用の3タイプがあり、定価は順に80,500円、99,900円、124,400円となっている。
 ここで注目したいのは最も有効期間の長い12日間用。これなら週末を2回含めることが可能に。金曜日スタートの場合、「金土日月火水木金土日月火」の12日間となり、週末フルムーンが2回実行できる。ということは1週末あたり124,400円の半分として62,200円、この計算なら5日間パスの定価よりも安く思える。
 もし2週続けて週末フルムーンを計画する際、5日間パスをその都度購入するよりも、12日間パス一つでカバーできる。視点をちょっと変えれば、12日間パスのユニークな活用法がもっともっと見つかるのだろう。

12日間用フルムーンパス(私たちが使用したもの)。12日間パスなら週末を2回含められる

<東京発 「週末3日間フルムーン」 の運賃総額、JR総乗車距離>
JR運賃総額:315,880円(2名分合計 通常期で算出)
JR総乗車距離:4683.6km ※運賃計算キロ
お得になった金額:235,380円(JR運賃総額-フルムーン5日間パス定価80,500円)
乗車倍率:3.92倍(JR運賃総額÷フルムーン5日間パス定価80,500円)
※運賃計算キロは、JR東日本のサイト、えきねっと「乗換・運賃案内」で表示のものです

● 旅人(著者)紹介 相澤秀仁&相澤京子

写真家、パズル作家。日本のすべての都道府県を夫婦で3巡している。これまでに110日「フルムーン旅行」をし、JR路線も約10万キロ乗車。著書(夫婦の共著)は写真集『猫ヶ島』、『わらいねこ』をはじめ、『旅してでも食べたい 地もの旬もの回転寿司』など。また、英語クロスワードパズルを新聞に17年に渡って連載。
ホームページhttp://www.aizawa22.com

 

文・撮影:相澤秀仁&相澤京子
※掲載されているデータは平成24年8月22日現在のものです。
※JR時刻表8月号を使用。到着時刻等、一部時刻未掲載のものは、えきねっと「乗換・運賃案内」で表示の時刻を使用。
※時刻および運賃は通常期の「平成24年10月6日」をモデルに算出しました。

前のページへ

バックナンバー

このページのトップへ