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フルムーン夫婦グリーンパスで行く新幹線の旅|懐メロ“青春”フルムーン|~高知、長崎、京都、函館。思い出の名曲と旅する日本~

  • 1日目|瀬戸大橋を渡り高知への歌紀行
  • 2日目|南国、高知から歌と共に長崎へ
  • 3日目|長崎を半日観光 そして、京都へ
  • 4日目|京都で秋を満喫 上野から北斗星
  • 5日目|函館を名曲散歩 歌を心に東京へ

1日目|瀬戸大橋を渡って、四国へ行こう『瀬戸の花嫁』と南国、土佐の旅|東海道新幹線[東京⇒新大阪]/山陽新幹線[新大阪⇒岡山]/宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線・土讃線[岡山⇒高知]

  • 東京駅を朝、出発する「ひかり」グリーン車は空気も清々しい。さあ、富士山を眺め西へ行こう

  • 高知へ向かう特急「南風」のグリーン席。大型のシートが横3列に並び、ゆったりくつろげる

  • 瀬戸大橋から眺める瀬戸内海。この風景は『瀬戸の花嫁』にぴったり。何度見ても気持ちいい

  • 『よさこい節』にも登場の「はりまや橋」は、竹林寺の僧・純信と鋳掛(いかけ)屋お馬の悲恋の橋

  • 『よさこい節』にちなむ僧、純信がいた竹林寺もある五台山。展望台に立てば絶景が広がる

  • たっぷりのニンニクとポン酢で味わうカツオのタタキ。高知では豪快に高知流の食べ方を

 グループサウンズ、フォークソング、歌謡曲に演歌と、昭和の時代は歌と共に歩んだ時代。フルムーン世代にとっても、歌はとても身近な存在であり、題名を聞けばふとメロディが心に流れ、今も歌える曲がいっぱいと思う。

 一方、明治維新の時代に開業した鉄道。各地に敷設が始まり、鉄道の進歩に呼応するように生まれた曲が「汽笛一声…」で知られる『鉄道唱歌』だった。以来、鉄道をモチーフにした歌はどれほどできたのだろう。旅情あふれる鉄道は、他のどの交通機関よりも歌に愛され、歌をレールに乗せて走り続けてきた。

 JR全線に乗車でき、日本全国を快適に旅行できるフルムーンパス。懐かしの名曲やご当地ソングを口ずさみながら、観光やグルメも満喫する夫婦旅をしてみたい。

 旅の初日は、東京から瀬戸大橋を渡り、四国は高知へ。この日のハイライトはなんといっても瀬戸大橋。多島海と呼ばれる瀬戸内海に浮かぶ島々、この日本的な風景を眺めれば、気分はすっかり『瀬戸の花嫁』(小柳ルミ子、以下、敬称略)の世界。歌の舞台になったという小豆島方面は、列車の進行方向左側、島々の奥にあたる。

 南国、高知は、やはりあの歌。『南国土佐を後にして』(ペギー葉山)を小さい頃に聞き、今も旋律が心に残っている方も多いのでは。ペギー葉山といえば『学生時代』も名曲の一つ。こちらも一緒に歌ってみよう。

 カツオがおいしい高知。はりまや橋や五台山を観光した後は、ぜひ藁焼きにしたカツオのタタキを。藁焼きは一味違いますよ。

1日目●乗車距離:912.2km 運賃合計2人分:68,720 円
【個別区間(列車)ごとの運賃と乗車距離】
東京~新大阪:@ 18,390円(乗8,510円 特グ9,880円) 乗車距離552.6km
新大阪~岡山:@ 8,020円(乗2,940円 特グ5,080円) 乗車距離180.3km
岡山~高知:@ 7,950円(乗3,180円 特グ4,770円) 乗車距離179.3km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

東京発5日間・前編【旅の1日目】

1

発着駅 時間 メモ

東京から高知へ(高知泊)
~ N700系、700系に乗車 ~

東京 発 6:26 東海道新幹線【ひかり501号】グリーン車(700系)
新大阪 着 9:30 乗り換え
新大阪 発 9:59 山陽新幹線【さくら551号】グリーン車(N700系)
岡山 着 10:45 乗り換え
岡山 発 11:05 特急【南風7号】グリーン車
高知 着 13:40 南国、土佐を観光し高知泊

旅のメモ

観光の問合せ
■高知:高知市観光協会 TEL. 088-823-4016

フルムーン“懐メロ”コラム 1 グループサウンズ

 日本にビートルズがやってきたのは昭和41年(1966年)、東京オリンピックの2年後のこと。それが契機となって国内に音楽グループが続々と誕生し、昭和42年から44年頃にかけて大流行したのがグループサウンズ(略してGS)だった。
 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ『ブルー・シャトウ』、ザ・スパイダース『あの時君は若かった』、ザ・タイガース『花の首飾り』、ザ・テンプターズ『エメラルドの伝説』、ザ・ワイルドワンズ『想い出の渚』、ヴィレッジ・シンガーズ『亜麻色の髪の乙女』等々、フルムーン世代の方々も聞き覚えのある曲がたくさんあると思う。
 グループサウンズの歌詞で一つ特徴的なのは、森や湖といったイメージが歌われ、ご当地ソングのような地名があまりみられないこと。

湖の風景はどことなく神秘的。グループサウンズの歌によく描かれるイメージ

2日目|高知から次なる名曲の町、長崎へ山陽新幹線で『いい日旅立ち』を|土讃線・予讃線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・宇野線[高知⇒岡山]/山陽新幹線[岡山⇒博多]/鹿児島本線・長崎本線[博多⇒長崎]

  • 南国、高知の玄関、JR高知駅。ここから路面電車や桂浜方面などへ行くバスの便が出ている

  • 岡山と高知等を結ぶ特急列車「南風」。「みなみかぜ」ではなく「なんぷう」と読みます

  • 山陽新幹線N700系「さくら」のグリーン車。各座席には明るい読書灯が備わっていて便利

  • 岡山駅でさっと購入した駅弁「瀬戸内名物あなごめし」。焼きアナゴとご飯がよくあってます

  • 博多と長崎等を結ぶ特急「かもめ」。写真の885系「白いかもめ」は丸っこい表情が特徴的

  • 長崎といえば名物「長崎ちゃんぽん」。魚介のスープに太麺が合い、具だくさんで満腹に

 旅の2日目は再び瀬戸大橋を渡って岡山に行き、山陽新幹線「さくら」で博多へ。そして、「かもめ」に乗り換えて長崎を目指す。

 N700系を使用した山陽新幹線「さくら」のグリーン車は重厚で落ち着いた雰囲気。電動リクライニングシートに身をゆだねれば、山口百恵が歌った名曲『いい日旅立ち』をリメイクした車内チャイムが流れ(JR西日本所属の編成)、旅情を一段と誘う。

 JR西日本では『いい日旅立ち・西へ』(鬼束ちひろ)を『それは、西にある。DISCOVER WEST』のキャンペーンソングとして起用。フルムーン世代には懐かしいあのメロディを、原曲と“西日本仕様”ともども聞いてみたい。

 「さくら」と「かもめ」が接続する博多駅。当地、福岡は“ニューミュージック”バンドのチューリップゆかりの地。彼らのヒット曲『心の旅』も鉄道で旅に出るシーンが描写されている。

 さて、あれこれのご当地ソングに登場する坂の町、長崎。「かもめ」で到着した時、もし雨が降っていたら、早速あの歌を口ずさもう。そう、内山田洋とクール・ファイブの『長崎は今日も雨だった』。

 長崎はこの歌のヒットもあって、実際よりも雨が多い印象を持たれてしまったとか。それでも雨に濡れた石畳のオランダ坂は異国情緒たっぷり、足元に注意しつつ夫婦で散策を。

 歴史ある長崎。鎖国時代から外国との交流の窓口になっただけあって、料理も多国籍風。その名もずばり名物の「長崎ちゃんぽん」や「皿うどん」、豪華な「卓袱(しっぽく)料理」などなどをお好みでどうぞ。

2日目●乗車距離:775.2km 運賃合計2人分:60,520 円
【個別区間(列車)ごとの運賃と乗車距離】
高知~岡山:@ 7,950円(乗3,180円 特グ4,770円) 乗車距離179.3km
岡山~博多:@ 16,700円(乗7,140円 特グ9,560円) 乗車距離442.0km
博多~長崎:@ 5,610円(乗2,730円 特グ2,880円) 乗車距離153.9km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

東京発5日間・前編【旅の2日目】
2

発着駅 時間 メモ
高知から長崎へ(長崎泊)
~ N700系に乗車 ~
高知 発 10:13 特急【南風10号】グリーン車
岡山 着 12:41 乗り換え
岡山 発 12:50 山陽新幹線【さくら555号】グリーン車(N700系)
博多 着 14:34 乗り換え
博多 発 14:55 特急【かもめ27号】グリーン車
長崎 着 16:50 この日は夜景が美しい長崎泊

旅のメモ

観光の問合せ
■長崎:長崎市総合観光案内所(長崎駅構内) TEL. 095-823-3631

フルムーン“懐メロ”コラム 2 フォークソング

 本来は民謡を指すフォークソング。そこから派生し、アコースティックギター等を用いた歌謡曲風の楽曲も、いつしか「フォークソング」と呼ばれるようになった。
 時代的にはグループサウンズが退潮をみせる頃、昭和44年(1969年)あたりからブームとなり、この年、井上陽水がデビュー。翌45年には吉田拓郎が登場し、46年には『花嫁』(はしだのりひことクライマックス)や『翼をください』(赤い鳥)がヒット。『翼をください』は後に日本サッカーの“応援歌”にもなった。
 フォークの代表曲には、『結婚しようよ』(吉田拓郎)、『神田川』(南こうせつとかぐや姫)、『学生街の喫茶店』(ガロ)、イルカが歌う『なごり雪』などがある。旅や汽車を描いた曲が多かったのもフォークの特徴の一つと言える。

駅での別れを描写した名曲『なごり雪』。駅はどれほど出会いと別れの舞台になったのだろう

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