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夏たびを楽しく! おトクに! 青春18きっぷで格安鉄道旅行

  • 大阪駅発着/1泊2日 美しきものに笑顔ほくほく、ほくりく旅
  • 博多駅発着/日帰り 幕末から大正レトロ、にっぽんの良き時代へ

大阪駅発着/1泊2日 若狭フグも恐竜も石畳の町並みも、ぜ~んぶまとめて『美しきものに笑顔ほくほく、ほくりく旅』福井県小浜市、大野市、勝山市、鯖江市

美しい町、美食と美酒、そして美しい方言が待つ若狭と越前。北陸の最西部に位置する二地域へ日本が誇る“美”を探しにいこう。若狭の幸にも恐竜にも出会えるという“ほくほく顔”間違いなしの“ほくりく旅“です。

ブルーパーク阿納
自分で魚を釣って、さばいて、食べることができる「ブルーパーク阿納」。TEL.0770-54-3610。釣り体験6:00~15:00、1500円(釣った魚代は別途必要)、お食事ゾーン10:30~14:00の間に食事開始(約2時間)、一席(8名まで)3000円、11月中旬~3月休

ブルーパーク阿納
今年築城430年を迎えた越前大野城。現在の城は昭和43年に再建されたもの。内部は資料館になっていて、城主を務めた金森氏や土井氏の遺品を展示。TEL.0779-66-0234。9:00~17:00(10・11月は~16:00)、12月1日~3月31日・館内整理期間休。入館料200円

越前大野の朝市
毎年春分の日~12月31日に、農家のおばちゃんたちが自らの手で育てたもぎたての農産物などが、石畳の通りに並ぶ「七間朝市」。日曜・祝日は車両規制されるので、のんびりと散策できる。7:00~11:00頃、期間中は無休

越前大野の人力車
春分の日~12月31日(平日は予約制)に、碁盤の目状の城下町を走る「越前こぶし組」の人力車。引き手のガイドを聞けば、町への理解も一層深まる。TEL.0779-65-5521(大野市観光協会)。約15分1000円~

恐竜博物館
「福井県立恐竜博物館」では開館10周年記念特別展を開催。アジア初公開となるエウヘロプスの骨格(写真)も展示! TEL.0779-88-0001。9:00~17:00、8月無休、9月8・22日休。常設展500円(特別展入場券1000円を購入の場合は無料)

旅のMEMO

観光の問合せ
若狭おばま観光協会●TEL.0770-53-1111
大野市観光協会●TEL.0779-65-5521
勝山観光協会●TEL.0779-87-1245

恐竜博物館をはじめ、節目を迎えるスポットがいっぱい!

 お昼前、腹ペコで小浜駅に着いたら、早速バスで阿納(あのう)地区に移動。若狭湾に面した素朴な漁村・阿納で堪能したいのは、“美”食なる海の幸! 「ブルーパーク阿納」では、縦60m、横30mの生簀(いけす)でタイ・スズキ・ヒラメなどを釣りあげることができるうえ、さらにそれらを調理し、バーベキューで味わえる。時間がない人は、事前予約で魚を用意してもらい(タイ1000円ほか)、バーベキューだけを楽しむのもOKだ。ちなみに阿納は若狭フグの養殖が盛んな町。若狭フグに舌鼓を打ちたいなら、「若狭ふぐの宿 下亟(しもじょう)」をはじめ阿納地区の各民宿で味わえるフグのフルコースという選択肢も。各宿、ランチなら3900円と、感涙ものの安さなのだ。 

 小浜駅まで戻ったら、徒歩で常高寺へ。同寺は来年のNHK大河ドラマ『江(ごう)~姫たちの戦国~』に登場する、主人公の姉・初(はつ)の菩提寺だ。9月4~26日は、初が姉の淀から拝領した御膳を特別公開(400円)するので、大河ファンは必見!

 小浜から福井まで移動したら、開業50周年となる越美北線(えつみほくせん)に乗り換えよう。福井駅内では、50周年記念駅弁「越前大野ごっつお弁当」1000円や「花垣純米酒 越美北線開業50周年記念ボトル」1300円(500本限定)を販売。駅弁は車内で、純米酒は本日宿をとる越前大野で楽しみたい。“美”酒に酔いしれ、初日の旅を終える。

 2日目の朝は、越前大野城築城430年を迎える越前大野の“美”しい町なみを散策。石畳の通りで行なわれる「七間朝市」は400年余の歴史をもち、穫れたての野菜や手作り菓子が都心では考えられないほど安い。地元のお婆ちゃんたちの心温まる方言も、あわせて楽しもう。散策で喉が乾いたら、ひんやり冷たい湧水「御清水(おしょうず)」をゴクリ! 

 越前大野からはバスを乗り継ぎ、大人気の「福井県立恐竜博物館」へ。常設展では開館10周年記念のリニューアルとして、10mを超えるティラノサウルスのロボットを設置。巨体がブンブンと動くさまは、かなりの迫力なのだ。また、10周年記念の特別展として「アジア恐竜時代の幕開け-巨大恐竜の進化-」も開催。日本を含むアジア地域に恐竜がどのように現れ、進化していったのかを、竜脚類を中心に紹介する。アジア初公開となる巨大で“美”しいエウヘロプスの骨格は、一番の見どころなのでお見逃しなく。

 えちぜん鉄道から福井で北陸本線に乗り換え、一直線に帰ってもいいけれど、途中下車自由なのが青春18きっぷの醍醐味。あえて鯖江で下車し、今年5月に生まれたご当地グルメの新顔「さばえ焼きイナリコロッケ」を購入し、帰りの車中のお供にしよう。

旅のスケジュール

  駅名 時間 旅のひとことアドバイス
1日目 大阪発 7:47 新快速に乗車
敦賀着 9:50 待ち時間を利用して駅弁を購入
敦賀発 10:44  
小浜着 11:46 11:50発か11:55発のバスに乗り「阿納」で下車し、「ブルーパーク阿納」へ向かう(後者は1つ手前のバス停「内外海小学校」で下車)。釣り&バーベキュー三昧! バスで小浜に戻ったら常高寺を拝観
小浜発 17:28 敦賀で乗り換え
福井着 19:41 乗り換え時間を利用し、越美北線50周年の記念純米酒や駅弁「越前大野ごっつお弁当」を購入
福井発 20:24 越美北線への乗り換え。運が良ければ、50周年記念のラッピング電車に乗れるかも!
越前大野着 21:20  
2日目 越前大野発(バス利用) 11:06 築城430年祭に沸く越前大野で朝の散歩。朝市や石畳の町並みを楽しむ。
その後は11:06発のバスで「福井県立恐竜博物館」へ! 開館10周年記念特別展「アジア恐竜時代の幕開け-巨大恐竜の進化-」を見学する。見学後はシャトルバスで、えちぜん鉄道勝山駅へ
勝山発 15:20 えちぜん鉄道は青春18きっぷが使えないので注意。福井で乗り換え
鯖江着 16:56 徒歩5分のコミュニティーカフェ「ここる」で、ご当地グルメ「さばえ焼きイナリコロッケ」を買い食い
鯖江発 18:30 敦賀、山科で乗り換え
大阪着 21:43  

これにRide! これをEat!『JR越美北線「開業50周年のラッピング列車」」』

越美北線の開業50周年を祝し、越前大野城と名水をイメージしたマスコット「うぐピー」「うめピー」などを描いたラッピング列車が運行を開始! 何時に走るかは運行2日前に決まるので、それ以降に越前大野駅へ問合せを。9月には九頭竜湖を、11月には一乗谷朝倉氏遺跡を描いた列車が登場予定。TEL.0779-66-3350(越前大野駅)。通常の乗車券で乗車可能。

文:鈴木健太
写真協力:ブルーパーク阿納、大野市観光協会、福井県立恐竜博物館
※掲載されているデータは平成22年8月現在のものです。

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