夫婦岩の注連縄は、氏子たちが年に3回張り替える。 GWも5月5日10:00から実施。見学自由
樹木に包まれた静かな内宮。お伊勢参りは外宮から内宮への参拝が正式ルート
おかげ横丁の「おかげ座」は伊勢路の町並みを1/2の大きさで展示する歴史資料館
名古屋駅から快速「みえ」で約1時間半。「お伊勢さん」と親しみをこめて呼ばれる伊勢神宮のある伊勢市駅に着く。まずは歩いて、食物や穀物を司る豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る伊勢神宮の「外宮(げくう)」へ。ここは、衣食住やあらゆる産業の守護神だ。バスで天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る「内宮(ないくう)」へ移る。聖界と俗界をつなぐと言われる木造の宇治橋をわたり、玉砂利を敷き詰めた参道を進んで参拝しよう。年に2回、ここで「神楽祭」が行なわれる。特設会場で披露される神宮舞楽や、全国の名流名家が奉納する華道、能、狂言などは必見。
おなかがすいたら、食の神様・外宮にちなんだ「御饌(みけ)丼」を食べよう。伊勢志摩の食材だけでつくる丼で、平成21年秋に登場した。伊勢穴子の天ぷらや伊勢イモと伊勢海苔のかき揚げ、旬の野菜と豚肉など、各店が趣向を凝らした具がたまらない。
伊勢を深く知りたい人には「おかげ横丁」がおすすめ。伊勢路の代表的な建築物を移築した広い敷地内で、歴史や風習、老舗の味などを体感できる。GW中に行なわれるイベント「端午の節句」は、鎧武者姿で写真を撮ったり、オリジナルの鯉のぼりを作ったり。伊勢路フリーきっぷについてくる2000円分の共通券で買い物もできる。
翌日は、二見浦駅から徒歩15分の二見興玉(おきたま)神社へ。境内のあちこちに神の使いのカエルの置物があり、海上の鳥居・夫婦岩にかかる注連縄(しめなわ)で作ったお守り「夫婦岩守」も人気だ。さらに、鳥羽駅まで足を延ばせば、鳥羽水族館や真珠に関するテーマパーク「ミキモト真珠島」、鳥羽湾をめぐる遊覧船など、1日たっぷりと楽しむことができる。
- 伊勢神宮 春の神楽祭
- 開催日時:4月28日~30日の11:00と14:00(雨天の場合は11:00のみ)
- 交通:JR伊勢市駅から三重交通バス約15分の「内宮前」下車、徒歩5分
- 問合せ:神宮司庁 TEL.0596-24-1111
- おかげ横丁「端午の節句」
- 開催日時:4月29日~5月5日の9:30~17:30(土・日曜・祝日は~18:00、GW中は日によって異なる)、無休
- 入場料(おかげ座のみ):大人300円、子供100円
- 交通:JR伊勢市駅から三重交通バス約15分の「神宮会館前」下車、徒歩1分
- 問合せ:総合案内 TEL.0596-23-8838
- 観光の問合せ 伊勢市観光協会TEL.0596-28-3705、鳥羽市観光協会TEL.0599-25-3019
伊勢路フリーきっぷ
連続する3日間、快速「みえ」号の普通車自由席の往復と、フリー区間(JRの松阪駅~鳥羽駅)の快速・普通列車の普通車自由席が乗り降り自由になるきっぷ。1グループにつき指定のタクシー乗車券6,000円分がつく。
発売期間
通年
利用期間
通年
有効期間
3日間
ねだん
〔名古屋市内発〕1人用7,500円、2人用9,500円、3人用11,500円、4人用13,500円
〔豊橋~豊川・二川発〕1人用9,000円、2人用11,000円、3人用13,000円、4人用15,000円
ほか*子供も同額