『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

One Theme☆駅からはじまる旅 ―芸備線・東城駅―

『期間限定!奥備後の城下町・東城でギャラリー街に変身した街並みを散策しよう!』 平成21年10月30日(金)~11月5日(木) ~広島県庄原市~

旧城下町のまちなみぶらり散歩ギャラリーでアートを体感

 広島県の北東に位置し、鳥取・岡山両県と県境を接している東城(とうじょう)町。かつては比婆(ひば)郡におかれていたが、平成17年に庄原市と合併。町名は、戦国時代にこの地を治めた領主・久代(くしろ)宮氏が、五品嶽(ごほんがだけ)城と大富山城の2つの城を築き、前者を「東城」、後者を「西城」と呼称したことにちなんでいる。

 良質な水に恵まれ酢や酒造りが盛んな東城町では、美しい紅葉シーズンに町を訪れる観光客へ向けて、約500mの古い町並みを丸ごと美術館にするイベント「まちなみぶらり散歩ギャラリー」が毎年開催されている。旧城下町の風情が残る民家や店舗が、期間限定のギャラリーに早変わり。藍染の刺し子暖簾が下がる軒先をくぐると、和服姿の東城美人が笑顔で迎えてくれる。ギャラリーには各家のお宝や芸術作品が展示され、地域の特産品なども販売される。

 町内に8社ある東城の七胡(えびす)を探して、路地を入ったり出たりして散策するのもまた楽しい。 期間中の一日(平成21年は11月3日)は、実際に大名行列・武者行列を再現した伝統行事「お通り」が、商店街を練り歩き、散歩客を楽しませてくれる。いにしえのロマンを楽しみに、のんびりと出かけてみたい。

古い民家の前には、秋らしい草花やのぼりが飾られる。歴史を感じさせる整然とした町並みが美しい

創業140年以上を誇る老舗の酒屋。新町通り、本町通り、上之町筋通りには歴史ある建物が多い

アクセス&インフォメーション

地図

開催期間
平成21年10月30日(金)~11月5日(木)9:30~17:00
開催場所
広島県庄原市東城町上之町~本町~新町
観光の問合せ
東城町観光振興キャンペーン実行委員会・東城まちなみ保存振興会
●TEL.08477-2-5003
(庄原市東城支所地域振興室)
アクセス
JR芸備線東城駅から徒歩

奥備後の城下町・広島県庄原市東城町。かつての城下町は毎年秋、町内まるごとアートイベントと紅葉で賑わいをみせる。文化と自然を体感しに、秋の東城町へ訪れてみよう。(写真協力=庄原市東城支所)

コチラもおすすめ!

三楽荘
築120年の元旅館。町並みのちょうど中心に位置し、東城を代表する町家。今でも手で上げ下げする「ぶちょう」(吊るし戸)が使用されており、「まちなみぶらり散歩ギャラリー」期間中は、予約を入れると旬の食材を使った郷土料理が味わえる。日本庭園を楽しみながらいただきたい。
酒蔵ギャラリー
平成20年秋、築150年の酒蔵が工芸品や書、絵画の作品展、コンサートなど開くギャラリーにリニューアル。酒蔵ならではの土壁も印象的であり、ギャラリーと現在も酒造りをしている蔵との間の路地も風情がある。
各家のお宝
古くから町の家々に伝わってきた衣装や調度品、書や絵画作品など、旧家のお宝を趣向を凝らしてお披露目。代々大切に使われてきた家財道具の数々は、東城の歴史と伝統を感じさせてくれる。
各作品展
町並みの商店や民家に、思わず心が和む手作りの作品が飾られる。
灯篭あかり
地元の建設業者や、老人大学工学部の手作りによる灯籠や行灯が、夜の町を照らす。格子戸や路地を照らすほのかな灯りに、昼間とは違った幽玄な城下町風情を堪能できる。
灯篭あかり
お菓子や玩具が並ぶ、昔懐かしい駄菓子屋。店先は紅葉の造花で飾られ、道行く人々を誘う。ほかにも、酒の香が香る「竹屋饅頭」(竹屋饅頭本舗)や上品な白餡の「有栖川」(小田風美堂)、洋風な「雄橋」など、東城銘菓の食べ歩きもオススメ。
東城の観光案内
次のページへ

このページのトップへ