広島県の北東に位置し、鳥取・岡山両県と県境を接している東城(とうじょう)町。かつては比婆(ひば)郡におかれていたが、平成17年に庄原市と合併。町名は、戦国時代にこの地を治めた領主・久代(くしろ)宮氏が、五品嶽(ごほんがだけ)城と大富山城の2つの城を築き、前者を「東城」、後者を「西城」と呼称したことにちなんでいる。
良質な水に恵まれ酢や酒造りが盛んな東城町では、美しい紅葉シーズンに町を訪れる観光客へ向けて、約500mの古い町並みを丸ごと美術館にするイベント「まちなみぶらり散歩ギャラリー」が毎年開催されている。旧城下町の風情が残る民家や店舗が、期間限定のギャラリーに早変わり。藍染の刺し子暖簾が下がる軒先をくぐると、和服姿の東城美人が笑顔で迎えてくれる。ギャラリーには各家のお宝や芸術作品が展示され、地域の特産品なども販売される。
町内に8社ある東城の七胡(えびす)を探して、路地を入ったり出たりして散策するのもまた楽しい。 期間中の一日(平成21年は11月3日)は、実際に大名行列・武者行列を再現した伝統行事「お通り」が、商店街を練り歩き、散歩客を楽しませてくれる。いにしえのロマンを楽しみに、のんびりと出かけてみたい。
古い民家の前には、秋らしい草花やのぼりが飾られる。歴史を感じさせる整然とした町並みが美しい
創業140年以上を誇る老舗の酒屋。新町通り、本町通り、上之町筋通りには歴史ある建物が多い
- 開催期間
- 平成21年10月30日(金)~11月5日(木)9:30~17:00
- 開催場所
- 広島県庄原市東城町上之町~本町~新町
- 観光の問合せ
- 東城町観光振興キャンペーン実行委員会・東城まちなみ保存振興会
●TEL.08477-2-5003
(庄原市東城支所地域振興室) - アクセス
- JR芸備線東城駅から徒歩