『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
女は少しよくばりかもしれない……と、旅の計画を立てるときに思う。だって、世界遺産だよ? 一生に一度は行きたいスポットだよ? そう思って計画すると、「ワタシって意外と大胆⁉」みたいなよくばりプランに仕上がる。そんな旅はきまって楽しい。今回は1日目にして、津和野と萩へ。「山陰の小京都」と呼ばれる津和野の城下町を歩く。萩では世界遺産エリアに泊まる。よくばるほど旅はワクワク。女はもっと大胆に行こう!
路地裏の洒落(しゃれ)た店というのは心惹かれるもの。ましてや、津和野の伝統的建造物群保存地区にこっそりと佇み、漆喰(しっくい)の蔵をリノベしたイタリアンとなれば、なおさら。木調の心地よい店内で、アッツアツの窯焼きピザを頬張りながらご満悦。もっちりした生地とトロトロチーズ、トマトソースの三重奏が口のなかで奏でられ、楽しくなってくる。いい店見つけちゃった!
時間 | 11時30分~14時L.O.(14時30分閉店)、18時~21時L.O.(22時閉店)、月曜休(祝日の場合は翌日) |
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アクセス | 山口線津和野駅から徒歩8分 |
何を焦っていたのだろう。世界はこんなにやさしく、不思議でおもしろいのに。安野光雅先生の絵をみて、思わず顔がほころぶ。どこかで見たことがある絵本の挿絵の横には、心のこもった安野先生からのメッセージ。館内の学習棟には昭和初期の木造教室が再現され、隣接する図書室では安野作品や世界の絵本が閲覧できるように。遊び心を通して日々の暮らしの本質を教わった気がして、なんだかじんわりしてしまう。
時間 | 9時?16時45分 |
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アクセス | 山口線津和野駅から徒歩2分 |
萩にある5つの産業遺産は平成27年に世界遺産に登録された。今夜泊まる北門屋敷では、そんな萩の世界遺産エリアのど真ん中に泊まれる贅沢を。毛利家の重臣たちが居を構えた萩城三ノ丸の一角、吉敷毛利家(よしきもうりけ)屋敷跡に建っている。表門をくぐると、予想を覆して季節の花々に彩られた「ホクモンガーデン」と瀟洒(しょうしゃ)な建物がお出迎え。武家屋敷の風格に圧倒されて背筋を正していたワタシも、一歩踏み入れば、寛ぎモード。色鮮やかな器にぎゅっと詰め込まれた山陰の味覚を堪能し、温泉に浸かってのんびりするだけ。
アクセス | 山陰本線東萩駅からタクシー12分 |
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