『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
四国に広がる大自然。それは壮大で、大樹は国の天然記念物に指定されていたり、清流は日本屈指の水質を誇っていたりする。でも、四国の人々はそれを“傍観”なんかしない。触れあって遊ぶ。川に飛び込んだり、カヌーで下ったり、遊覧したり。そして、平成29年4月1日デビューの観光列車「四国まんなか千年ものがたり」は「遊山」へ誘う。そう、四国にあるのは「遊山」「遊川」「遊宿」「遊橋」……。こうなったら、ワタシも徹底的に遊ぶのだ。讃岐うどん店のセルフ方式だって旅のイベントのひとつ。どこまでも遊び尽くす四国ジャーニーの始まりだ!
昨夜22時に東京駅を出発した寝台特急「サンライズ瀬戸」は7時27分、高松駅着。高松に来たからには讃岐うどん! 高松駅前からレンタサイクルを利用して、さっそく早朝からオープンする店をはしご。讃岐うどんの王道「さか枝」と、もちもち麺が人気の「手打十段 うどんバカ一代」で朝食とする。列に並ぶ人を見習ってようやく得た一杯は、濁りのない爽やかな味わい。さすが香川のソウルフードだ。次の店ではもう一人前のフリをして「釜バターうどん」をいただく。濃厚な味わいは、普段スッピンの女友達が化粧をしてきた時のような、うどんの意外な一面をみた気分。讃岐うどんは奥が深い!
時間 | 5時30分~15時頃(売り切れしだい終了)、日曜・祝日休 |
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アクセス | 高徳線栗林(りつりん)公園北口駅より徒歩10分 |
時間 | 6~18時(12月31日は~16時、1月2日は10~16時)、1月1日休 |
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アクセス | 高徳線栗林駅から徒歩15分 |
列車情報 |
香川・徳島の峡谷を走る土讃(どさん)線。「おとなの遊山(ゆさん)」をコンセプトにした観光列車「四国まんなか千年ものがたり」が、平成29年4月1日デビュー! 海の神様として古くから信仰を集める金刀比羅宮(ことひらぐう)エリアから、大歩危・祖谷(いや)エリアまでを走る。1号車は春萌(はるあかり)の章、2号車は夏清(なつすがし)の章、冬清(ふゆすがし)の章、3号車は秋彩(あきみのり)の章と、各車両で日本の四季が表現された外観や内装も魅力的。リラックスできる空間で、地元食材を使ったぜいたくな料理を堪能できるのもうれしい(食事は事前予約制)。 |
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運転日 |
平成29年4月1日~9月30日の月・金・土・日曜・休日(4月3日をのぞく)と10月1日~平成30年2月25日の土曜・休日運転 |
運転区間・時刻 |
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運賃・料金 |
運賃1280円+特急料金1180円+グリーン料金1280円(多度津駅~大歩危駅 片道) 全車グリーン車指定席です。 食事は事前予約制で、「そらの郷紀行」5500円、「しあわせの郷紀行」4500円です。 食事の事前予約は、JR四国の駅のみどりの窓口・ワープ支店・駅ワーププラザ、JR東日本の駅のみどりの窓口・びゅうプラザ、JR西日本の主な駅のみどりの窓口、JR九州の駅のみどりの窓口・駅旅行センター・JR九州旅行支店および全国の主な旅行会社で、乗車日1カ月前の10時から4日前まで受け付けます。 |
吉野川を遊覧船に乗ってゆっくり下る。国の名勝・天然記念物にも指定された「大歩危」を見て、不思議な気分になる。だってここはかつて海だったのだ。2億数千年の間に起こったダイナミックな自然の変化。地球は確かに動いている、そんな実感がわいてくる。荒々しく、躍動感にあふれる大歩危峡――悠久の時を思うにはピッタリの場所だ。
時間 | 9~17時の間で随時運航(悪天候の場合は欠航) |
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アクセス | 土讃線大歩危駅からタクシー5分 |
高知駅からレンタカーで50分。「ホント、ギリシャみたい!」夢みたいな欧風リゾートホテルにたどり着き、思わず叫ぶ。ギリシャに行ったことがなくても、写真で何度も目にした白亜の壁とスカイブルーの屋根。エーゲ海に浮かぶサントリーニ島の、伝統的な建築様式(洞窟型)にこだわったというだけあり、気分はすっかり海外。そして、高知産の食材で丁寧に仕上げたディナーをいただく。四国の島には人を幸せにする力が備わっているみたい。
アクセス | 土讃線高知駅から車で約50分 |
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