『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
四国の風景は遊べるだけじゃない。色がある。屈指の透明度を誇る仁淀(によど)川は「仁淀ブルー」。仁淀川周辺に広がる茶畑は「仁淀グリーン」といっていい。さらに、しまなみ海道まで行けば、夕日に染まる「しまなみオレンジ」。まるで色が織りなす協奏曲のよう。色とりどりの風景のなかで、歩き、ドライブし、サイクリングして、やっぱり遊ぶのだ。四国の自然は人懐っこくて、いつでも「遊ぼう!」と言ってくる。だから、四国では気づけば体を動かしている。さぁ、遊ぼう!
町歩きというものは楽しい。歴史が感じられ、ふらっと立ち寄れる酒蔵が営まれる場所ならなおさら。ここは高知の奥座敷、佐川(さかわ)町・上町(うえまち)。江戸時代に領主・深尾家の城下町として栄え、伝統的な商家や住宅が点在している。坂本龍馬や中岡慎太郎など、土佐から羽ばたいた偉人の墨書が残る「青山(せいざん)文庫」を見学する。町並みに華を添えている司牡丹(つかさぼたん)酒造のショールーム「ギャラリーほてい」におみやげを買うべく立ち寄る。仁淀川をイメージした純米酒「司牡丹・仁淀ブルー」を入手!
仁淀川エリアは水だけでなく、空気もおいしかったのか。朝霧の中で育まれた茶葉は、深みはあっても濁りはない。ここは茶農家の女性たちが立ち上げたお茶スイーツ工房のカフェ。茶農家のこだわりがたっぷりつまったパフェとお茶セット「茶畑パフェと霧の薫(かおり)」(写真右上)が本日のおやつ。かぶせ茶ゼリーかほうじ茶ゼリーを選べ、上にお茶ソフトクリームがたっぷり。トッピングにも手抜きがない極上スイーツで、仁淀川町の恵みをぺろり!
時間 | 10~18時、不定休 |
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アクセス | 土讃線西佐川駅から車で約30分 |
人魚が住んでいるとしたら、きっとこんな場所だ――仁淀川の支流・枝川川(えだがわがわ)の上流部にある滝壺「にこ淵(ぶち)」を見て思う。ある写真家が、上流部の水のあまりの美しさに「仁淀ブルー」と名付けた。仁淀川は「全国一級河川の水質ランキング」で第1位となり(平成24~27年度 国土交通省発表)、日本屈指の透明度を誇る。とくに水深の深い場所では独特の「仁淀ブルー」が見られる。思い思いの場所に立ち寄り、その色を確かめたい。
「にこ淵」までのアクセス | 土讃線高知駅から車で約1時間10分 |
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道の駅といいながら、宿泊も日帰り入浴もできるのが「道の駅 木の香」。しかも、ここにはレストランもあり、ジビエのメニューまであるのだ! おすすめはイノシシの肉を使い、生姜味噌ソースで仕上げた「ShiShiバーガー」(写真右)。シシ肉のスモークをあしらったサラダが添えられている。大きな窓から自然光がたっぷりと入って、気持ちのいいレストラン。窓際に座り、吉野川の流れを飽くことなく眺める。ここに泊まりたくなってしまう……。
時間 | レストラン11時~19時30分L.O.、日帰り入浴11時~受付20時、売店9~20時。火曜休 |
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アクセス | 予讃線伊予西条駅から車で約30分 |
高知駅からレンタカーで国道194・196号を走り、愛媛・今治へ。今治市のサイクリングターミナル「サンライズ糸山」で自転車を借りて、大島まで風を切って走ってきた。やはり、ここまで来てよかった! ふと見ると、瀬戸内しまなみ海道の絶景が広がっていた。ペダルを踏むたびに次第に体がほぐれ、気持ちも段々上がってくる。今日は亀老山(きろうさん)展望台まで上がる予定。そして「よしうみローズ館」で、地元の人おすすめのバラのソフトクリームを食べるのだ。さぁ、再び出発!
時間 | 8~17時(4~9月は~20時) |
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アクセス | 予讃線今治駅から車で15分 |