テラス席で潮風に当たりながら料理を待っているワタシは、少し前よりずっと自由な女になっている。海のせいかもしれない。いや、お店の持つ魔力かも。運ばれてきた豪華食材の料理まで、“自由”の隠し味。地元の新鮮素材を使った鴨川イタリアン＆グリルは、うまみ成分がぎゅっと詰まって味も最高！ さぁ、自由に乾杯しよう。

安房鴨川駅からレンタカーで山中の窯元へ向かう。野の花、葉ずれの音、小鳥のさえずり。鴨川の魅力は海だけではなかったのだと実感する。銀粘土に本物の葉っぱの形をあしらって、自分だけのアクセサリー作り。「Café SASAYA」で天然酵母のパン（第2日曜のみ販売）を食べ、食後にオーガニックコーヒーをいただく。いつもより何度も噛んで、じっくり味わっている。いいなぁ、丁寧な生活。スローライフを少し味わえたようで、気持ちまで穏やかになっていく。

誕生寺（たんじょうじ）に向かう道は、いかにも漁師町といった風情。そこで異彩を放っているのが「魚彩和みの宿 三水別邸」だ。女ゴコロをくすぐる佇まいが垣間見え、ときめく。屋上露天風呂付きの客室もある。しかも、夕食には板前が旬の魚介を求めて自ら海に潜ることもあるという……そんな驚きの事実を聞けば、盛り上がらないわけがない。女の弱点はやはり胃袋なんです！