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本日も、列車で女子旅 vol. 15 三重編

Day 1

ドラマチカル・マツザカ

「松阪もめん」を着こなして、なりきりで城下町を歩く

人間はさまざまだ。江戸時代に大流行した“マツサカ”を着れば粋人(すいじん)のような気分になり、武家屋敷が建ち並ぶ通りを歩けば作法を身に着けた娘のように背筋をのばす。隠れ家風の一軒家でフレンチを食べれば五感が刺激され、数奇屋造りの登録有形文化財に泊まれば文士みたいに日本酒をたしなむ。粋人や藩士の娘になりきれば、松阪でいろいろな人生ドラマを味わった気分。“なりきり”に付き合ってくれる友人と一緒なら、なおさらだ。

10:00 らく(松阪もめんの着付け)

「今日は“マツサカ”を着るよ」というと、友人がきょとんとする。そこでうんちくが始まる。「江戸時代、倹約令で華美な着物が堂々と着られないから、藍染め糸で織った粋な縞柄の“松阪もめん”が大流行したの。今でも歌舞伎役者は縞柄の着物を着ることを“マツサカを着る”って言うんだって」。友人も興味を示し、2人で盛り上がって「松阪もめん」の着付けへ。わずか10分でにわか“粋人”の完成!

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時間 10~19時、木曜休
アクセス 紀勢本線松阪駅から徒歩約5分

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10:30 じょうばんしき

御城番屋敷は江戸時代末期に松坂城の警護の任にあたった紀州藩士20人が住んでいた組屋敷といわれる。驚くのはこの屋敷に今もその子孫が住み、合同会社・苗秀(びょうしゅう)社を設立して屋敷の維持管理に当たっているということ。「松阪もめん」を着て、公開されている西棟北端の一軒を見学し、きれいに整えられた槙垣(まきがき)の石畳を歩けば、気持ちは江戸時代へタイムスリップ。

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時間 10~16時、月曜休(祝日の場合翌日)
アクセス 紀勢本線松阪駅から徒歩約15分

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13:00 chezシェ mamanママン

おいしい店をさりげなく予約しておいてくれる友達って最高。フランスの国旗が掲げられた一軒家に入り、芸術作品のように色鮮やかなオードブルに感嘆の声を上げ、焼き立てのパンを頬張る。メインの料理を食べて思わずホロリときちゃって本当においしい。そして、こんな特別な店を見つけてきてくれた友人に感謝。

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時間

11時30分~14時30分、17時30分~21時(ディナーは完全予約制)、月曜・第3日曜休(祝日の場合翌日)

アクセス 紀勢本線松阪駅から徒歩約12分

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16:30 割烹旅館 八千代

木造2階建て、数奇屋造りの登録有形文化財に泊まる。かつて松坂城の二の丸跡で創業していた老舗旅館だ。110畳もある木造の大広間には伊勢二見出身の日本画家・川口呉川(ごせん)氏の大作が常設展示され、まるで美術館の様相。でもお目当ては特別注文の松阪牛のフルコース!「まだ食べる気?」とか言いながら、サシの入った最高級の松阪牛にとろける笑顔。

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アクセス 紀勢本線松阪駅から徒歩約8分

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