『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
江戸時代、親や夫に無断で出かけても許されたといわれる「おかげ参り」。今はそこまで寛容でもないし、そこまでする必要もないけれど、伊勢神宮はやはり特別だ。宇治橋を渡れば、そこは聖なる世界。身も心も清められ、清々しい気持ちで満たされる。だからもう一度橋を渡って日常に戻ってきても、充足感とともに感謝の気持ちが沸き起こる。今自分がいることに感謝。側にいてくれる友達に感謝。がんばっている自分をいたわれる。おかげさま。すべてこの言葉に集約される。
1泊夕食付きで、朝食を食べずに早めにチェックアウト。なぜなら、今日は1日だから。伊勢神宮の外宮・内宮とも毎月1日、11日、21日の8時頃、神様の乗り物とされる神馬が正宮にお参りする(※)。私たちも、神馬と一緒に参拝するつもり。まずは豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしている外宮へ。鳥居をくぐり、玉砂利を踏みしめて進む。なんて清々しいんだろう。そのような気持ちに満たされる。
雨天時や神馬の体調によってはお参りがない場合もあり
時間 | 5~17時(1~4月・9月は~18時、5~8月は~19時) |
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アクセス | 参宮線伊勢市駅から徒歩約13分 |
宇治浦田の駐車場からおはらい町へ通じる地下道「内宮おかげ参道」の壁面には世にも珍しい「ハートの小石」がある。このハートの小石は自然が造り上げた偶然の産物といわれる。良縁に恵まれるとか、愛が深まるとかSNSでうわさに。ここを通ってから内宮を参拝したい。今度こそ、良縁に恵まれますように!
内宮参拝の後、五十鈴(いすず)川沿いに建つ「野あそび棚」でランチ。大きく切り取られた窓から青空にくっきりと縁どられた神路山(かみじやま)が見える。秋は紅葉が美しい。ここでは季節の料理を詰め合わせたお重や、伊勢志摩の郷土料理・松阪料理など、種類も豊富。今回は外宮参道やおかげ横丁でつまみ食いもしてきたので、軽めの月替わりの汁かけご飯を選択。う~ん、だし汁がきいていて癒やされる!
時間 |
11時~17時、無休 |
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アクセス | 参宮線伊勢市駅から内宮前行きバス約20分の浦田町下車、徒歩約3分 |
今回の旅につきあってくれた友達にプレゼントしたい。そこで選んだのが「松阪もめん」。おかげ横丁にある松阪もめん専門店「もめんや藍」でセレクトする。小銭入れ、財布、バック、キッチン用品などずらりと並び、約900アイテムも揃えていて迷ってしまう。選んでいるうちに自分もほしくなり、結局友達とおそろいの犬のぬいぐるみ(写真)を購入。役立つものもいいけれど、かわいいものもゲットしたい。
時間 |
9時~17時30分(季節により異なる)、無休 |
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アクセス | 参宮線伊勢市駅から内宮前行きバス約20分の神宮会館前下車、徒歩約3分 |