『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

本日も、列車で女子旅 vol. 16 滋賀編

Day 1

琵琶湖イリュージョン

東海道五十三次の宿場町から琵琶湖湖畔へ

歴史上の人物の軌跡に触れるだけで、旅するワタシの想像力はかきたてられる。江戸時代の浮世絵がそのままリアルな世界になり、大名行列とすれ違い、道中の弥次郎兵衛と喜多八にも出会える……気がする。東海道五十三次の宿場町・草津からレンタカーで街道を走り、琵琶湖畔に着けば、雰囲気は一気に現代リゾートに。イングリッシュガーデンを歩き、創作フレンチに舌鼓。食事をしていても、ホテルでベッドに横たわっていても、いつも青い湖水をたたえた琵琶湖がそばで見守ってくれる。刻々と変化する琵琶湖イリュージョンに魅せられ、思わず大声で滋賀にラブコールを送りたくなる。

9:00 国指定史跡 草津宿本陣

さすが東海道五十三次の宿場町! 草津宿本陣は全国に残る本陣のなかでも最大規模を誇り、町は風格さえただよう。この地は中山道との合流地点だったこともあり、歴史上の偉人が行き交った跡がある。本陣の帳簿である「大福帳」には、『忠臣蔵』で有名な吉良上野介(きら こうずけのすけ)と浅野内匠頭(あさの たくみのかみ)、新選組副長・土方歳三などの名もみられる。毎月第1土曜日には寄席「本陣楽座落語会」も開催。

インフォメーション
時間 9~17時(入館~16時30分)、月曜(祝日の場合は翌日)・祝日の翌日(土・日曜・祝日と重なる場合は開館)・年末年始(12月28日~1月4日)休
アクセス 草津線草津駅から徒歩10分

詳しく見る

10:00 太田酒造 道灌どうかん

草津宿ゆかりの歴史上の人物といえば、江戸城を築城した太田道灌。代々、太田酒造を営む太田家は道灌を祖に持ち、草津で問屋場の総取締役を務めてきた。廃藩置県を経て、明治7(1874)年創業の酒造では、日本酒だけでなく、自社栽培のブドウを醸造したワインも造っている。1階でおみやげを買ったら2階のギャラリーへ。太田家所蔵の掛け軸や道灌公ゆかりの品も鑑賞しよう。

インフォメーション
時間 10~17時、第2・3土曜・日曜・祝日休

土・日曜・祝日の見学は要予約。

アクセス 草津線草津駅から徒歩15分

詳しく見る

12:00 びわ湖大津館(旧琵琶湖ホテル)

著名人なら湖畔の「びわ湖大津館」も負けていない。「湖国の迎賓館」と謳(うた)われたかつての「琵琶湖ホテル」時代には、多くの著名人が宿泊した。アメリカの映画監督であり俳優のジョン・ウエイン、ヘレン・ケラー、日本の文豪・川端康成……。歴史ある近代名建築のなかで、自然派の創作フレンチが楽しめるなんて贅沢! 目の前に広がる琵琶湖は、まるでワタシのために存在しているみたい。

インフォメーション
びわ湖大津館
時間 9~22時(受付は~19時30分)
館内レストラン「ベル ヴァン ブルージュ」
時間 10~21時(ランチ11時~14時30分、ディナー17~21時〈要予約〉)
アクセス 湖西線大津京駅から徒歩15分

詳しく見る

16:00 セトレ マリーナびわ湖

いいホテルには、そこにゲストがいなくても、おもてなしが随所にちりばめられている。14室しかない部屋には窓いっぱいに比良山系の山並みと琵琶湖が広がり、クラブラウンジにはコーヒーやワインなどの飲み物が用意されている。ブックソムリエが選んだ200冊以上の本、完全予約制のシアタールーム、滋賀の食材にこだわりぬいた食事。神は細部に宿るというけれど、おもてなしも細部に宿るのかも。

インフォメーション
アクセス 湖西線堅田駅から守山駅行きもしくは佐川美術館行きバス約10分の琵琶湖大橋東詰下車、徒歩2分

詳しく見る

バックナンバー

    このページのトップへ