『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
宇都宮の魅力は「大谷(おおや)石」に“集約”されていく。その不思議な魅力は、スイス人の建築家も、日本人の料理人も、宇都宮に引き寄せてしまうのだ。旅の最後は大谷資料館。採掘した跡のなにもない空間に、これほどのパワーがあるものなのか。大谷石はそれがない空間でも、存在感が半端ではない。今度の土産は宇都宮の餃子じゃなくて大谷石でもいいな……旅の最中に次の旅を計画中。
すらっと背が高く、知的な雰囲気を漂わせたイケメン外交官「アーネスト・サトウ」。明治維新にも大きな影響をあたえた人物だ。そのサトウが個人別荘として建てたのがここ。2階の広縁からは「絵に描いたような風景」とサトウが称賛した景色がいまも広がっている。駐日英国大使館シェフ監修の、スコーンと紅茶のセットを注文してひと休みしていこう。
時間 |
4月:9~16時 4・5・11月の月曜休(祝日の場合は翌日以降)、6~10月は無休 |
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アクセス | JR日光駅から中禅寺温泉乗り換え、歌ヶ浜遊覧船発着所行きバス終点下車、徒歩5分 半月山行きバスで「イタリア・英国大使館別荘記念公園入口」下車、徒歩5分 |
聖堂の内外壁には大谷石が使われていて、風格と温かみ感じられる。旧帝国ホテルと同じ採石場から切り出された石だとか。スイス人の建築家「マックス・ヒンデル」の設計も興味深いけれど、せっかく教会に来たのだから聖堂に足を踏みいれて、敬虔(けいけん)な気持ちになりたい。
アクセス | JR宇都宮駅からバス10分「東武駅前」下車、徒歩約5分 |
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外観はツタがからまる60年程前のシックな雰囲気の大谷石の蔵。内装は現代のクリエイターたちの手により改築され、一歩なかに入ると驚くほど洗練された空間が広がっている。前菜とデザートはビュッフェ形式、主菜は8種類の中から選ぶスタイル。すぐに食べられる&アツアツの主菜という最高の組み合わせだ。うん、女ゴコロを分かっている。
時間 | 11時30分~22時30分(22時L.O.)、無休 |
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アクセス | JR宇都宮駅から徒歩約15分 |
大谷石の教会、大谷石の蔵……。宇都宮市内で見た大谷石はこういうところで採掘されたのか! 石を切り出してできた2万平方メートルもの大空間。「やっほ~」と山の頂に立ったときと同じように、つい声を反響させたくなる。実際に和太鼓やロックなど、音楽イベントも開催しているという。「OYA MUSEUM ROCKSIDE MARKET」もリニューアルし、注目のスポットだ。
時間 |
4~11月:9~17時(最終入館は30分前) 12~3月の火曜休(祝日の場合は翌日)、4~11月は無休 |
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アクセス | JR宇都宮駅から大谷・立岩行きバスで「資料館入口」下車、徒歩約5分 |