『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
大正4年(1915)に竣工、昭和初期に現在のかたちに修復されためがね橋。最近では「恋人の聖地」としても有名だとか。
TEL.0198-62-1333(遠野市観光協会)
ウニ専門店やワカメをメインに扱う店など、釜石らしい品揃えの店が並ぶサン・フィッシュ釜石。2階には海鮮丼が自慢の食堂も。
TEL.0193-31-3668。7:00~17:00、第1・3・5水曜休(変更あり)
釜石はまゆり飲食店街は、釜石駅から徒歩5分ほどの鈴子公園内にある。一画をしめる「呑ん兵衛横丁」は、夕方にもなると、バーや居酒屋、スナックのネオンに灯がともる。
TEL.0193-22-5835(釜石観光物産協会)
盛岡から釜石線に乗ると、しばらくして半アーチ状の橋を通過する。宮沢賢治が『銀河鉄道の夜』のモチーフにしたという、めがね橋だ。じっくり見たい人は手前の宮守駅で下車しよう。10分ほど歩けば、全長107mの美しい五連アーチの姿が! レトロな雰囲気は、本当にジョバンニたちが列車にのって現れそう。
釜石に着いたら、まずは駅前のサン・フィッシュ釜石へGO。ウニやホタテなど海産物を扱う専門店に加え、それら海の幸や、極細麺&醤油スープが美味な釜石ラーメンを味わえる食事処が1階・2階に並ぶ。
食事を楽しむなら、仮設店舗で復興中の「釜石はまゆり飲食店街」もいい。寿司やそばなど食事処も数軒あるが、メインは居酒屋。地元女将のトークと三陸の魚介を肴に一杯やるのも、旅の夜の楽しい過ごし方だ。
いわてDC(デスティネーションキャンペーン)期間中に運行の急行バスで宮古まで北上し(呑ん兵衛横丁で飲む人は路線バスの乗り継ぎも)1泊したら、岩手県立水産科学館ウォリヤスへ向かおう。伝統漁法に関する展示や海底1000mまでの海を形づくった大ジオラマなど、日常では触れられない海の世界にビックリ。
そのまま東へ300mほど足を延ばせば、浄土ヶ浜の絶景が登場。林立する鋭角な白い流紋岩、白砂と海の群青のコントラストは、まさに極楽浄土の美しさ。浄土ヶ浜マリンハウス(TEL.0193-63-1327)から「さっぱ船」で海をゆけば、陸中海岸にある青の洞窟へも辿りつける。
宮古駅に戻ったら、北へ徒歩10分ほどの宮古魚菜市場にも立ち寄りたい。三陸沖の魚介を扱う店や農産物直売所などが並ぶ宮古の台所で、クール便発送も可能だ。
日本の白砂青松100選にも選ばれた浄土ヶ浜。天和年間に宮古山常安寺の霊鏡竜湖和尚が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたという。
TEL.0193-62-3534(宮古観光協会)
海産物の店16軒ほか、青果や農産物を扱う店、食堂が軒を連ねる宮古魚菜市場は、見ているだけでも楽しい。5月後半からはウニも解禁!
TEL.0193-62-1521。6:30~17:30、水曜休
近海に生息する魚介類の展示や、ホタテ貝殻の絵付けといった体験学習も人気のウォリヤス。6月中旬にワカメの芯抜き体験も再開予定。
TEL.0193-63-5353。9:00~16:30、月曜休(祝日の場合翌日)。300円
無数の鍾乳石や地底湖のコバルトブルーが神秘的な龍泉洞。第三地底湖は水深98mもありながら、水底が見えるほどの透明度。
TEL.0194-22-2566。8:30~18:00(10~4月は~17:00)、無休。1000円
名水「龍泉洞の水」を原料に使い、甘さと炭酸を控えめに仕上げた龍泉洞地サイダー。道の駅いわいずみや龍泉洞レストハウスなどで購入可。TEL.0194-22-3800(岩泉乳業)。1本199円
目の前の職人さんが生み出した工芸品を、その場で買えるのがうれしい「てどの蔵」。要予約で陶芸やアクセサリー作り体験も(1000~2000円)。TEL.0194-22-3233。土・日曜の13:00~17:00。入場無料
今年は辰年。ということで、最後は宮古からバスで1時間ほどの岩泉町・龍泉洞に向かう。日本三大鍾乳洞のひとつ、龍泉洞は判明しているだけで3500m以上の長さがあり、うち約700mを一般公開中だ。ハイライトは3つの地底湖。ドラゴンブルーといわれる幻想的な湖水は、なぜこんな奥深い地底に美しい色があるのか不思議で、いつまでも見入ってしまう。
洞窟冒険の後、龍泉洞の入口手前に湧く名水「龍泉洞の水」で喉を潤したら、昔懐かしい雰囲気の岩泉町「うれいら通り商店街」へ。1本脇道に入ると、築150年の酒蔵を改装した工房「てどの蔵」が現れる。ここでは、草木染めや木工、わら細工、機織り、陶芸などの職人による実演販売を土・日曜に実施。熟練の「てど(手しごとの方言)」に見惚れつつ、地元のじさまやばさまとの会話に花を咲かせたい。
緑の車両が目をひく「さんりくトレイン」が、いわてDCの期間中、山田線にて復活! 先頭はハイデッカーの展望座席になっており、迫りくる前面展望を楽しめる。6月は16・17・23・24日に運行。盛岡10:06発~宮古12:11着、宮古14:09発~盛岡16:10着の1日1往復。陸中川井と茂市に途中停車する。3両編成で下りは3号車、上りは1号車が指定席。
文・構成=鈴木健太
写真協力=岩手県観光協会、岩手県立水産科学館ウォリヤス、岩泉町役場、サン・フィッシュ釜石
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
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岩手県観光協会●TEL.019-651-0626
釜石観光物産協会●TEL.0193-22-5835
宮古観光協会●TEL.0193-62-3534
岩泉町観光協会●TEL.0194-22-4755