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出雲大社本殿(国宝)は日本最古の神社建築形式である大社造りで、高さは24mもある。松並木を歩き、手水舎で手と口を清めたら、二拝・四拍手・一拝で拝礼しよう。
TEL. 0853-53-3100。6:00~20:00、無休。参拝のみ無料
ぜんざい発祥の地とされる出雲。出雲大社周辺の約10店舗ほか、市内にぜんざいを出す店が点在。香ばしい餅と甘い小豆は、カップルで食べればさらに甘い恋に発展?
TEL.0853-53-2112(出雲ぜんざい学会事務局)
下の宮「日沈宮(ひしずみのみや)」と上の宮「神の宮」という上下二社からなる日御碕神社。社殿は権現造で桃山時代の面影あり。
TEL. 0853-54-5261。参拝自由、無休。参拝無料
「神在月(かみありつき)」と呼ばれる旧暦10月、出雲には全国から神々が集まり、森羅万象の縁を結ぶために会議を行なうという。そのため、出雲周辺には縁結びスポットがいっぱい。それらを巡り、良いパワーをいっぱい授かろう。
出雲縁結び空港へ着いたら、まずはバスで大本命の出雲大社へ。縁結びの神として親しまれるオオクニヌシノミコトが祀られていて、境内は木々に結ばれたおみくじや絵馬でいっぱい。拝殿の大注連縄(しめなわ)、本殿の大屋根にかかる千木(ちぎ)など巨大なものたちには、神聖な雰囲気を感じずにはいられない。また、大社東隣では「神話博しまね」の特設会場があるので、ぜひ神話の世界にふれてみて(詳細は下記コラム)。
お次はバスで、朱色の楼門が鮮やかな日御碕(ひのみさき)神社へ。こちらの御神徳は、縁結び、夫婦円満、家運繁栄など幅広い。参拝後、日御碕で日本海を眺めたら、バスでJR出雲市駅まで戻り、荘原駅まで上って湯の川温泉で一泊しよう。
メタケイ酸たっぷりの湯で肌ツルツルになるため「日本三美人の湯」のひとつとされる湯の川温泉を堪能したら、荘原駅から徒歩すぐの「道の駅湯の川」でウワサの「ひかわご縁バーガー」を。出されてビックリ、なんとハート形! 天然酵母のバンズ、斐川町産の新鮮なタマネギやトマトを使っており、味にも胸キュン。
続いて山陰本線をさらに東へ進み、玉造温泉駅で下車。「いずもまがたまの里 伝承館」で、古代から「幸せを呼ぶ石」として身につけられた勾玉作りにトライ! めのう細工職人指導のもと1時間ほどで作れるので、気軽に体験してみて。
体験後、駅からバスですぐの玉造温泉に着いたら、まずは玉作湯(たまつくりゆ)神社へ参拝。清水が湧く「真玉の泉」や触れながら願掛けすれば願いが叶うという「願い石」など神秘的なスポットが多いので、女性なら盛り上がること間違いなし。
夜は玉造温泉で一泊。奈良時代開湯という美肌の湯につかり、パワスポめぐりの疲れを癒そう。
地元の人が考案し、4年前から「道の駅湯の川」で販売をはじめた「ひかわご縁バーガー」500円。隠し味で使った町産トマトのソースの甘酸っぱい風味で、恋愛の味を表現。
TEL.0853-73-9327(道の駅湯の川)
紐200円など別途料金でネックレスにもできる勾玉作り。出来た勾玉は出雲大社や八重垣神社へ持参して両手で包みこむように思いを込めて参拝し、石の浄化をするのがおすすめ。
TEL.0852-62-2288。8:00~16:00、無休。800円
約1300年前に編さんされた出雲国風土記でも「ひとたび濯げば形容端正しく、再び浴すれば万の病ことごとに除こる」と書かれた玉造温泉。写真は長楽園の露天風呂。
TEL.0852-62-0634(玉造温泉旅館協同組合)
八重垣神社で買った占いの和紙を水に浮かべ、そこに硬貨を載せて占う。早く沈むと待ち人はすぐ現れ、遠くに沈むと待ち人は遠方にいるとか。
TEL.0852-21-1148。宝物殿9:00~17:00、無休。参拝のみ無料(宝物殿200円)
出雲国風土記や日本書紀にも登場する由緒ある揖夜神社。大社造りの本殿は御神座が出雲大社と反対で、左から右に向かっているのが興味深い。
TEL.0852-52-6888。参拝自由、無休。参拝無料
約1420年前に開山の天台宗の古刹。室町様式を残す光明閣書院庭園、宝物館、山陰唯一の三重塔を拝観したい場合は一週間前に要予約(3カ所セットの場合拝観900円)。
TEL.0854-22-2151。6:00~18:00、無休。参拝のみ無料
最終日も、超有名な縁結びスポットへGO! 松江駅からバスで行く八重垣(やえがき)神社は、スサノオノミコトとイナタヒメノミコトが日本で初めて結婚し居を構えたという、いかにも縁結びのご利益がありそうな場所。特に神社奥の森にあり、イナタヒメが鏡として使った「鏡の池」で行なう恋占いは、若い女性に人気だ。
山陰本線で揖屋(いや)駅へ移動したら、最初は夫婦仲や安産にご利益がある揖夜神社を参拝しよう。出雲大社の縁起につながる由緒正しき社は、なるほど、うっそうとした松林にたたずんでいて雰囲気がある。
最後に訪ねるのは、安来(やすぎ)駅からバスで向かう清水寺。厄除け観音で名高い古刹は、山々に囲まれ、例年11月中旬~12月上旬はうっとりするほど紅葉が美しくなる。これぞ日本の錦秋、という絶景を目に焼き付け、米子空港から帰路に就く。
出雲大社周辺を中心に、島根各地で11月11日まで開催中の「神話博しまね」。出雲大社東隣の特設会場は、実写とCGで神話の世界を再現した「神話映像館」や石見神楽をはじめ伝統芸能などが披露される「しまね魅力発信ステージ」など見どころ多数。TEL.0852-22-6757(神々の国しまね実行委員会)。9:00~18:00(11月は~17:00)、期間内無休(古代出雲歴史博物館は10月16日休)。一部有料(神話映像館500円ほか)
文・構成=鈴木健太
写真協力=JR西日本、島根県観光連盟、斐川町観光協会(ひかわご縁バーガー)、
松江観光協会玉造温泉支部(勾玉作り体験)
※掲載されているデータは平成24年10月現在のものです。
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島根県観光連盟●TEL.0852-21-3969
出雲観光協会●TEL.0853-53-2112
玉造温泉旅館協同組合●TEL.0852-62-0634
松江観光協会●TEL.0852-27-5843
安来市観光協会●TEL.0854-23-7667