まずは、腹が減っては旅ができぬ、と大分駅の人気ナンバーワン駅弁「豊後牛めし」を購入。別府行きの電車に乗り、甘辛~い味付けの牛に舌鼓を打ちながら旅を始める。
 別府八湯のひとつ、鉄輪(かんなわ)にある「国東荘」は、毎分260リットルもの湯が湧き出る源泉を持つ旅館。石菖(せきしょう)という生薬が敷き詰められた蒸し湯や滝湯などの湯が楽しめる。湯を堪能した後は、地獄めぐりや他の7湯をはしごして、ツヤツヤ肌で彼を惚れ直させて!
 体が温まったところで、次に目指すは国宝のある臼杵(うすき)。駅から無料の貸し自転車で30分ほど行くと「臼杵石仏」が見えてくる。ここでは、平安時代から鎌倉時代にかけて彫像された大日如来など、大小さまざまな石仏がお出迎え。穏やかな石仏の表情や、見頃を迎えた芝桜や川原の菜の花に癒されよう。
 自転車で往復してお腹が空いたら、佐伯名物ジャンボ寿司を食べに向かう。佐伯駅から徒歩5分の「錦寿司」には豊後水道から揚がった新鮮な魚が目白押し。シャリの3倍以上もあるネタに、大満足間違いなし。
 お腹を満たしたら、延岡市街地の夜景が大パノラマで広がる標高251mの愛宕山へ。展望台からの眺めは1日の締めくくりにぴったりだ。
 
 2日目の最初の目的地・高千穂町へは、延岡からバスに乗って向かう。同町には、日本の滝100選の真名井(まない)の滝や天岩戸(あまのいわと)神社、高千穂神社などが点在。ニニギノミコトが降臨した土地とも伝えられ、神話が数多く残っている場所であることから、全国でも有数のスピリチュアルスポットとされている。1800年前に創建されたといわれる高千穂神社は、日向三代の神々や神武天皇一族を祀るパワー溢れる場所だ。自然のパワーを取り入れたら、高千穂の山間部を抜け港町の美々津(みみつ)へ。
 古い歴史を持つ美々津には保存地区に指定された町並みがあり、そこには江戸時代から明治時代にかけての建物が多数残されている。名物のシラスをお土産に購入し、ノスタルジックな町を2人きりで心ゆくまで散策しよう。
 最後に訪れる都農(つの)神社は、縁結びで有名な神社。かつて神武天皇が祈願したといわれている神様に、大切な人といつまでも一緒にいられるように祈願。木造の社殿を見学後、約2600本の杉が茂る緑溢れる境内でひと休み。
 都農から大分までの道のりは約4時間。南延岡から乗り換えなしの車内で2人、のんびり旅の思い出を語り合って。
	
 
|  | 駅名 | 時間 | 旅のひとことアドバイス | 
| 1日目 | 大分発 | 7:17 | 駅で名物「豊後牛めし」1500円などの駅弁を購入して朝食に | 
| 別府着 | 7:29 | 別府温泉『別府八湯温泉本』で朝から温泉三昧♪ 足湯や美容効果のある湯で肌を磨いて彼を惚れ直させる | 
| 別府発 | 12:08 |  | 
| 臼杵着 | 13:13 | 駅の無料自転車を借りて30分、田園風景を楽しむ。国宝「臼杵石仏」は、60体余の石仏のうち59体が国宝指定 | 
| 臼杵発 | 17:23 |  | 
| 佐伯着 | 17:54 | 佐伯のジャンボ寿司を食べられる「錦寿司」へは海辺に向かって徒歩5分。黒潮にのってきた魚に舌鼓 | 
| 佐伯発 | 19:24 |  | 
| 南延岡着 | 20:56 | タクシーで10分の愛宕山展望台からは、360度の夜景が望める。南京錠をかけて愛を誓う | 
| 2日目 | 南延岡発 | 8:00 |  | 
| 延岡着 | 8:03 | 延岡バスセンターから、バスで1時間半の 高千穂へ。徒歩やタクシーで高千穂神社などのスピリチュアルスポットめぐり | 
| 延岡発 | 14:23 | 線路は山間を抜け、港町・美々津へと向かう | 
| 美々津着 | 15:02 | 幕末から明治にかけての古き町並みは小京都さながら。しっとりとした雰囲気で彼と散策を楽しんで | 
| 美々津発 | 16:05 |  | 
| 都農着 | 16:13 | 縁結びで有名な都農神社までは徒歩30分。梁のハート型のくりぬきを見つけると願いが叶うかも? | 
| 都農発 | 18:30 |  | 
| 大分着 | 22:13 | 南延岡のあとは3時間弱乗り換えなし。ゆっくりと旅の思い出に浸りながら帰ろう |