『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
毎時と毎時30分に、頭部稼動や光、音楽の演出がされるガンダム立像。毎時と毎時30分で演出が違うので両方とも必見。TEL.050-5548-8686。10:00~18:00(土・日曜・祝日は~20:00)、出展期間は1月10日まで。入場無料
「家康と慶喜-徳川家と静岡」展では、家康が関ヶ原の戦いで着用したとされる「歯朶具足」が1/2~30まで鑑賞できる(久能山東照宮博物館蔵)。TEL.054-273-1515。10:00~19:00、月曜休。一般1200円
「鮨學堂」を中心とした有料の展示ゾーンと、無料の「清水すし横丁」の2つに分かれる「清水すしミュージアム」。鮨學堂では寿司の文化や歴史などを学べる。TEL.054-354-3360。11:00~18:00(清水すし横丁は~22:00)、無休。大人300円
卸売人が鮮魚などを扱う15軒の販売店と、6軒の食事処が並ぶ「清水魚市場 河岸の市」。冬はキンメ、タチウオなどが旬! 1月5日から初売り開始。TEL.054-355-3575。10:00~18:00、水曜休。入場無料
「清水魚市場 河岸の市」に店を構える「ととやガキ大将」の極上ミニ海鮮丼セット1250円。ほかにも、新鮮なネタの寿司や海鮮丼、刺身を味わえる店が計6軒
名古屋から東海道本線に揺られ、はるばる東静岡へ。わざわざ足を延ばした最大の理由、それはこの地に、全高18m、RG1/1ガンダムの立像が降臨しているから!! この大きな立像は、東静岡駅北側で開催中の「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」内で、ガンプラ誕生30周年を記念し設置された「RG 1/1ガンダムゾーン」にそびえ立つ。お台場に設置されていたときと違い、右手にはガンダムの代表的装備である「ビーム・サーベル」も! この立像、1月11日以降も静岡ホビーフェア開催期間は観賞できるが、毎時と毎時30分に行なわれる頭部稼働やミスト噴射などが見られるのは1月10日まで。さらには、台座に上がりガンダム様に触れられる「タッチ&ウォーク」も同日で終了。青春18きっぷを使って駆けつけたかいがあるというものだ。
ガンダム様に「さよなら」したら、来た旅路を少し戻って静岡駅で下車。駅から徒歩3分の「静岡市美術館」では、1月30日まで「家康と慶喜 徳川家と静岡展」を開催中だ。同展には静岡市民に今なお尊敬される家康と慶喜ゆかりのものなど、約200点の美術品が集結(重要文化財33点含む)。家康の所用品だった洋時計や目器(眼鏡)、慶喜が自ら撮った写真など貴重すぎる展示品がいっぱいで見ごたえがある。
お次はJR清水駅からバスで10分の「清水すしミュージアム」へ。日本初の“すしのテーマパーク”である同施設は、10軒の寿司屋が並ぶ「清水すし横丁」と、すしの歴史を学べる「鮨學堂」を中心とした有料ゾーンに分かれる。特に鮨學堂は、寿司と関わりの深い歌舞伎の舞台の展示、日本各地のすしの紹介、すしネタに使われる魚の漢字の展示など興味深い展示が随所に。
お腹が減ってきたら清水駅への帰路途中にある「清水魚市場 河岸の市」へGO! 仲卸人がプロの目で選んだ新鮮な魚介類などを驚きの安さで購入できるため、年間100万人以上もの客が訪れる。宅急便サービスも事務所で行なっているので、手荷物を気にせず、旬のキンメやアンコウ、タラなどを購入しよう。夕食は、場内にある6店舗の食事処で。どの店も旨そうだが、迷ったら清水港の名物・マグロを使った丼や握りを食べるべし。
ガンダムにはじまり、美術鑑賞、すしの雑学、美味しい魚料理……これなら、パパもママも子どもも、きっと大満足な旅になりそう。
駅名 | 時間 | 旅のひとことアドバイス | |
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1日目 | 名古屋発 | 7:17 | 豊橋、浜松で乗り換え |
東静岡着 | 10:24 | 「静岡ホビーフェア」内で展開中の、「RG 1/1ガンダムゾーン」のガンダム立像を見上げる | |
東静岡発 | 12:47 | ||
静岡着 | 12:51 | 静岡市美術館で開催の「家康と慶喜-徳川家と静岡展」を鑑賞 | |
静岡発 | 15:26 | ||
清水着 | 15:36 | 「清水すしミュージアム」で寿司のウンチクを学んだ後は、「清水魚市場 河岸の市」で鮮魚を物色&新鮮な魚介料理を堪能 | |
清水発 | 18:17 | 浜松、豊橋で乗り換え | |
名古屋着 | 21:28 |
照明は立像正面から真っすぐ当たっているので、サーベルも見えやすいガンダムゾーン入口から少し引いた真正面辺りからの眺めがおすすめ。 周囲の建物との比較を楽しむなら、東静岡駅の動く歩道を渡りきった北口階段辺りからの眺めも◎だ。また、衝撃で破片が飛び散った後に、溶解した金属が流れ出るという物語を含ませた台座も観賞ポイント!
文:鈴木健太
写真協力:静岡市美術館、(株)ドリームプラザ、清水魚市場 河岸の市
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※掲載されているデータは平成23年1月現在のものです。