食べ放題2軒+食べ歩き+ティータイムを日帰りで楽しめるという「欲張りツアー」の出発は名古屋駅から。多気駅から参宮線に入り、臨時駅の池の浦シーサイドに差し掛かると、漁船が行き交う伊勢湾の絶景が! これから食べられる海の幸への期待も膨らむ。
終着駅の鳥羽で降りたら、バスで「与吉屋」へ。この店は、なんと地元浦村産の焼きガキが食べ放題(平成21年は台風の影響で食べ放題は中止、焼きガキを1個100円で楽しめる)。1年間じっくり育てられたカキは生臭さがないうえ、獲れたてを食べられるので、カキが苦手な子供でもパクパクいけそう。カキ筏が浮かぶ生浦湾を眺めつつ、海の恵みを堪能したい。
お次は伊勢市駅へ戻り、伊勢神宮内宮を目指す。平成25年の式年遷宮(しきねんせんぐう)に先立ち、11月に渡り始めが行なわれた宇治橋を渡って、内宮で親子仲良く初詣。初詣の後は、徒歩で「五十鈴川野遊びどころ」に向かおう。五十鈴川のゆるやかな流れを望める木造建築の同施設は、「野あそび棚」というカフェも併設しているので、ここで午後のティータイム。抹茶、番茶、煎茶のほか、珈琲やハーブティーなどから選べるホットドリンクを飲めば、体が内からポッカポカになる。
体が温まったら再び外に出て、「おかげ横丁」をぶらり。ここでの目的は土産の物色&食べ歩きだ。手に食べ歩き用のコロッケや団子を握りつつ、地元食材を使った干物屋やかまぼこ屋などを覗いていく。時雨煮の老舗「貝新」では手むきアサリの若炊きの実演販売(土・日曜・祝日限定)をしており、思わず唾をゴクリ。
土産を探したら、各種催しも満喫したい。毎週土・日曜や祝日などに勇壮な太鼓を披露する「神恩太鼓」や子供も大好きな「横丁紙芝居」のほか、年末年始は正月の仕度市(12月5~28日)や新春郷土芸能の披露など、特別行事も多数開催される!
大満足で「おかげ横丁」を発ち、最後に向かうは、津駅から行く「モクモク直営農場レストラン 風にふかれて」だ。約200年前の奈良の古民家を移築した趣ある同店の自慢は、なんといってもその食材。伊賀市にある直営農場から直送されてくるため、新鮮かつ安全な野菜や肉を堪能できるのだ。しかも、50種以上のメニューが揃うビュッフェで味わえるなんて、とっても贅沢。看板メニューである三重県在来種の大豆「鞆田2号」で作った豆腐のほか、冬なら農場直送のブロッコリーで作る「温野菜」「グラタン」などがおすすめだ。
食べる量もスケジュールもボリューム満点の旅はこれにて終了。ごちそうさまでした!