『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

『途中下車! 青春18きっぷの旅 ~格安ワンダフル☆トリップ~』JR全線の快速&普通列車が普通車自由席に乗り放題の「青春18きっぷ」。ローカル線のワンダフル・トリップに、さあ、出かけましょう!

  • 名古屋発 1日で、親子で食べ歩く!大満腹の食べ放題行脚
  • 札幌発 1泊2日 道央・道南の大自然の中、爽快&痛快なスノーレジャー!
  • 大分発 1泊2日 親子揃って九州満喫!愉快に学べる○育スポットへ

『道央・道南の大自然の中、爽快&痛快なスノーレジャーを!』北海道の冬と言えば、雪や氷を使ったアクティビティ! ここでは、雪原の馬そりをはじめ、氷上ワカサギ釣りや熱気球係留フライトなど子供も大喜びのプレイスポットへ案内します。北海道のもうひとつの醍醐味、ご当地グルメも!

馬そり、穴釣り、バナナボード……冬のレジャー、フルコースの旅へ

 札幌から出発したレジャー三昧の旅は、滝川駅で443.8kmという道内最長の根室本線に乗り換え、まず富良野駅にて下車。富良野では、「フラノトレッキングサポート 遊馬」で雪上の馬そり体験を楽しもう。人の背よりも高い馬に引かれながら、どこまでも真っ白な雪景色を眺められるなんて、なんともロマンティック! 1周600mの雪原プチ旅行を終えたら、お次は金山湖氷上ワカサギ釣りへ。こちらは「富良野ネイチャークラブ」へ事前に相談すれば、馬そり体験の場所まで車で迎えに来てもらい、金山湖まで送ってもらえる。しかもこの体験プラン、釣竿やテントなどのレンタルがセットなので、手軽にワカサギ釣りが可能なのだ。金山湖で約2時間の穴釣りを楽しんだら、いよいよワカサギの天ぷらの試食! 水のきれいな金山湖のワカサギは、身が柔らかくホロリとした食感を味わえる。

 釣りを楽しんだら、トマム駅まで移動し、本日の宿「ザ・タワー」のある「アルファリゾート・トマム」へ向かう。同リゾート内にある「アイスビレッジ」では、今年オープンの「白い森のレストラン」でチーズフォンデュを楽しんだり、熱気球で絶景を眺めたり……一日中遊び付くし、ホテルにて熟睡だ。

 翌日午前中も、「アルファリゾート・トマム」でスノーレジャーを。雪上を滑るスリル満点のバナナボードなどで遊んだら、リゾート内にある「苫鵡(とまむ)どさんこ名店街」で、北海道グルメに舌鼓を打ち、トマム駅へ引き返す。

 列車を乗り継ぎ千歳駅に着いたら、最後の目的地「千歳サケのふるさと館」へ。淡水魚水族館の同館には、高さ5m、幅12mの巨大水槽など子供の喜びそうな展示がいっぱい。同館では、ぜひ事前予約をして「サケ鍋作り」に挑戦したい。サケの生態解説や三枚おろしといった貴重な体験に、我が子も大喜び。できあがったホカホカのサケ鍋は、料理を頑張った子供たちへの最大のご褒美だ!

旅のスケジュール

  駅名 時間 旅のひとことアドバイス
1日目 札幌発 6:01 滝川駅で根室本線に乗り換え
富良野着 9:08 タクシーで10分の「富良野馬そり体験」へ
富良野発 11:00頃 富良野ネイチャークラブの送迎バスで東鹿越駅近くにある金山湖へ移動
東鹿越着 12:00頃 金山湖氷上でワカサギ釣り。釣ったワカサギをその場で天ぷらにしてパクリ!
東鹿越発 17:30  
新得着 18:09  
新得発 18:15 石勝線の新得~新夕張間は普通列車が運行していないので、乗車券のみで特急の普通車自由席に乗れる!! 18:15発の特急スーパーおおぞら12号に乗車
トマム着 18:36 送迎バスで5分の「アルファリゾート・トマム」で一泊。「アイスビレッジ」の熱気球係留フライト(18:00~)などを満喫。焚き火カフェや白い森のレストランで飲食を
2日目 トマム発 12:29 翌日午前も、「アルファリゾート・トマム」にて雪上のスノーボードなどスノーレジャーを楽しむ。お昼は、期間限定オープンの「苫鵡どさんこ名店街」で北海道グルメを。トマムから新夕張までも、「青春18きっぷ」ながら特急の普通車自由席に乗れる!
新夕張着 13:02 石勝線で普通列車に乗り換え
新夕張発 13:05  
千歳着 14:06 千歳駅から徒歩10分の「千歳サケのふるさと館」へ。予約していた「サケ鍋体験」を楽しむ
千歳発 18:41 快速エアポートに乗車
札幌着 19:10  
イチオシ!ファミリースポット アルファリゾート・トマム アイスビレッジ
「アイスビレッジ」のナイトグロー(熱気球係留フライト)では、リゾートを眼下に一望するという特別な体験が可能だ(大人1500円、3才~小学生1000円)。ほかにも「氷のグラス工房」や「花火広場」「氷のすべり台」など、エンターテインメント施設が多数存在。


「フラノトレッキングサポート 遊馬」の馬そり体験は一周600m。予約不要。開催期間12月上旬~3月下旬。TEL.0167-23-5110。9:00~15:00、無休(年末年始は要問合せ)。大人800円・子供500円


装備一式やワカサギの天ぷらがセットになった「富良野ネイチャークラブ」のワカサギ釣り。開催期間12月下旬~3月上旬(氷結状況で変更あり)。TEL.0167-22-1311。12:00~17:00、無休。大人・子供5250円


写真右奥にあるのがグループ宿泊に最適な「ザ・タワー」。トマム駅まで送迎あり。TEL.0167-58-1111。チェックイン15:00/アウト11:00、1泊1室4名の場合大人9000円~、小学生6300円~


見た目にも温かい「焚き火カフェ」。ホットドリンクや片手で食べられる簡単な軽食などを用意しており(有料)、特に焚き火で焼く焼きマシュマロやウインナーが人気。17:00~22:00


バナナの形をしたボートは、右へ左へ滑り出す浮遊感がスリル満点! エキサイティングコース(1.5km・10分)は大人1575円、3歳~小学生1050円。対象年齢3歳以上


「ザ・タワー」と直結のレストラン街で、12月20日~平成22年1月10日まで開催される「苫鵡どさんこ名店街」。スープカレーや豚丼など北海道グルメを味わえる店が全7軒出店する


「千歳サケのふるさと館」では、入館料とは別に1グループ3000円の材料費で、サケ鍋体験が可能。1週間前までに要予約。TEL.0123-42-3001。9:00~17:00、12月26日~1月8日休。大人800円、高・大学生500円、小中学生300円、幼児無料

旅のMEMO
観光の問合せ
ふらの観光協会●TEL.0167-23-3388

文:鈴木健太 写真協力:フラノトレッキングサポート 遊馬、富良野ネイチャークラブ、星野リゾート、千歳サケのふるさと館
※掲載されているデータは平成21年12月現在のものです。

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『親子揃って九州満喫!食育・知育・哺育を愉快に学べるスポットへ』豊肥本線、肥薩線、日豊本線をハシゴして
九州南部を大きく周る旅。そこには、食育や知育、哺育といった子供の“成長”を楽しみながら促せる、○育の施設やイベントが待っていた。

九州南部をグルッとめぐる旅で子供に楽しく教育を!

 ○育スポットをめぐる旅のスタートに選んだのは、牛や犬など動物たちと触れ合える「モーモーファーム 竹原牧場」。バターづくりや乳搾り体験などができるので、我が子に、体験を通して「食育」を学ばせてあげよう。ホルスタインを目の前に少し怖がっていた子供も、やりはじめたら終始ニンマリ顔。帰りは自家製のソフトクリーム(300円)を頬張りながら駅へ向かう。

 お次は、健康体感施設として平成11年にオープンした、阿蘇ファームランド内にある「元気の森」へ。阿蘇の自然に囲まれながら、嘆きの登り口やデレンケン迷宮といった体感装置で筋肉や頭脳をフル回転させよう。幼児からおじいちゃん・おばあちゃんまで自分の体力に合わせて遊ぶことができるので、家族連れに人気だ。

 初日のラストを飾るのは、平成19年にリニューアルした「旬の料理とお湯の宿 常盤荘」。池や鴨が見られて野趣あふれる露天風呂付きの客室を予約しておけば、遅めのチェックインでも安心だ。同室なら、好きな時間に子供と入浴&大自然の眺めを楽しむこともできる。

 翌日は、南宮崎駅で10月10日にデビューしたばかりの観光列車「海幸山幸」に乗るために少し早めに宿を出る。同列車は、土・日曜、祝日及び年末年始(12月28日~1月3日)に運行している観光特急列車で、オモチャ箱から飛び出したような温もりある雰囲気でいっぱい。乗車する前には、同駅でぜひ駅弁「元祖 椎茸めし」を購入しよう。えびの産米“ひのひかり”を鶏ガラスープで炊き込み、その上に宮崎県産の椎茸や鶏そぼろ、錦糸卵を彩りよく並べた同県のご当地グルメだ。

 青島駅までの特別な列車を楽しんだら、宮崎駅へ。宮崎交通の路線バスとシーガイアエリア内で循環する無料シャトルバスを乗り継いで、「宮崎市フェニックス自然動物園」を目指す。同園を訪問する頃には、フラミンゴのショーが行なわれており、音楽に合わせて華麗に動く約100羽のフラミンゴに子供も大人も夢中になれる。

 子供のために計画した○育プラン、振り返れば大人の方が楽しんでいた……なんて車中で反省。子供も大人も大満足のコースだ。

旅のスケジュール

  駅名 時間 旅のひとことアドバイス
1日目 大分発 9:12  
宮地着 11:25 タクシーで10分の「モーモーファーム竹原牧場」で乳搾り体験もしくはバターづくり体験(前日16時までの要予約)に参加。子供に食育について触れさせる
いこいの村発 12:55 帰りは、徒歩10分のいこいの村駅を利用
赤水着 13:10 タクシーで7分の「阿蘇ファームランド」で体を動かす
赤水発 15:02 熊本→八代→人吉→吉松を経由しつつ谷頭駅へ。車窓からの風景も楽しむ
谷頭着 22:27 徒歩20分の「常盤荘」で宿をとる。新しくできた露天風呂付きの客室に宿泊し、家族でのんびり湯に浸かる
2日目 谷頭発 8:16  
南宮崎着 9:40 駅弁「元祖椎茸めし」を購入し、電車の中で食べる
南宮崎発 11:14 観光特急「海幸山幸」に乗車する
青島着 11:34 オモチャ箱から飛び出したような列車に20分ほど乗車し、青島駅で下車
青島発 12:11  
宮崎着 12:40 宮崎交通→シェラトングランデの無料シャトルバスを利用し「宮崎市フェニックス自然動物園」で動物と触れ合う
宮崎発 16:32  
大分着 20:01  
イチオシ!ファミリースポット 宮崎市フェニックス自然動物園
今回のタイムテーブルからは外れるが、ヤギの大行進やチンパンジーの知能実験など、連日楽しいイベントがいっぱい。中でも13:30~14:00に行なわれるゾウさんの散歩と記念撮影は子供から大人まで好評のイベントだ。クリスマスや正月にも特別イベントを実施予定。


搾りたては飲めないが、牛乳の温かさを感じることができる。モーモーファーム 竹原牧場の体験はすべて前日16:30までに要予約。TEL.0967-34-1000。9:00~16:00、1月1、2日休(売店・体験)500円~


地面が回転する「ローリング・ファネル」など、元気の森には約40の健康体感装置が点在。TEL.0967-67-0001。9:00~17:00(入館は~16:30)、無休。大人1000円、小人(4歳~小学生)500円


常盤荘新館の露天風呂付き客室には「瑠璃」「朝霧」「萌木」の3種類を用意。朝食には自家製米と野菜を使った和食膳がつく。TEL.0986-64-2246。露天風呂付き客室(4~5名)9975円~


「元祖 椎茸めし」(720円)は、肉厚の椎茸を主役に、県北農家から集められた食材を「三度炊き」の手法と昭和27年の発売以来注ぎ足した煮汁でお米を炊いたもの。TEL.0985-24-2913


宮崎駅~南郷駅間を土・日曜、祝日及び年末年始に1日1往復している「海幸山幸」。TEL.0985-23-3450(宮崎地区予約案内センター)。指定席500円(時期により異なる)


潮嶽神社や青島神社が舞台となっている「海幸彦」「山幸彦」の神話にちなんで名付けられた「海幸山幸」内部。外観や内観のインテリアには地元の飫肥(おび)杉を使用し、温もりのある雰囲気に


宮崎市フェニックス自然動物園のフラミンゴショーは、11:30、13:00、15:00に上演される。TEL.0985-39-1306。9:00~17:00(入場は~16:30)、水曜、12月31日、1月1日休。大人800円、中学生400円、小学生300円

文:宮原宏 写真協力:モーモーファーム 竹原牧場、阿蘇ファームランド、旬の料理とお湯の宿 常盤荘、ジェイアール九州エージェンシー
※掲載されているデータは平成21年12月現在のものです。



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