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伊勢神宮、出雲大社。2013年遷宮YEAR。遷宮とは、神社本殿の御造営・御修繕をし、そこに御神体を遷す重要な神事。今年は、5月10日に60年に一度の遷宮を迎えた出雲大社と、10月に20年に一度の遷宮を迎える伊勢神宮の遷宮が重なる記念すべき年です。今まで、中々機会がなく行けなかった方も、お参りしたことがある方も、気持ちも新たにお参りしてみてはいかがでしょうか。

伊勢神宮

出雲大社

出雲大社

出雲大社

1. 千木(ちぎ)の先端まで24mと日本一大きな社のご本殿
2. 迫力ある神楽殿の注連縄
3. 参拝の表玄関ともいえる木でできた二の大鳥居

 出雲大社前駅から徒歩10分ほどで境内に着く。正式には「いずもおおやしろ」と呼ばれる。祀られているのは大国主神。須佐之男命(すさのおのみこと)の子で、因幡の白兎の神話でも知られる慈悲深い神様であり、別名はだいこく様だ。創建は『日本書紀』によると、斉明天皇5年(659)とされるが、これもさまざまな説がある。

 現在、本殿の高さは約24mだが、平安時代、貴族の子どもの教科書である『口遊(くちずさみ)』という書物には、その大きさが奈良の東大寺大仏殿を超える16丈(約48m)あったと記されている。

 ひとつの伝説とされていたが、平成12年からの調査で杉の大木3本を結び合わせた直径約3mもの巨大な柱が3本発掘され、鎌倉時代初期の木材であることが判明。この記述が真実味を帯びてきた。復元模型は壮大さを感じさせるもので、本殿につながる木造の斜面は100mもある。

 当時の雰囲気は失われたものの、建物群は質素でありつつ雄大さを感じさせてくれる。注連縄(しめなわ)も特徴的で、特に神楽殿のものは長さ13m、重さ4t余りもあり一見の価値がある。

 なお、旧暦10月が一般的に神無月であるのに対し、ここでは「神在月」であることは有名。全国から神様たちが集まるのが、ここ出雲大社なのである。

出雲大社を歩く

TEL.0853-53-3100
時間:6:00~20:00、無休
料金:無料
住所:出雲市大社町杵築東195
交通:JR出雲市駅から一畑電車約9分の川跡駅乗り換え約11分の出雲大社前駅から徒歩5分

文=時田慎也
イラスト=熊谷江身子
写真協力=島根県観光連盟
※本記事は月刊『旅の手帖』2013年1月号をもとに再構成しています
※掲載されているデータは平成25年5月現在のものです

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