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久住 昌之 Kusumi Masayuki (文・写真・画)

東京都出身。ドラマ化され、テレビ東京系で絶賛放映中の『孤独のグルメ』(谷口ジローとの共著・扶桑社)、『花のズボラ飯』(水沢悦子との共著・秋田書店)ほか、漫画、エッセイ、音楽など多方面で創作活動を展開中。平成21年から足掛け2年、東京から大阪までを散歩した近著『野武士、西へ。~二年間の散歩』(集英社)がついに発売。

氷見線 ひみせん

高岡駅(富山県高岡市)から氷見駅(富山県氷見市)までの全8駅。16.5km。地元出身のマンガ家・藤子不二雄にちなむ「忍者ハットリくん列車」も走る。今回は高岡市から氷見市を歩いた。

 富山県高岡といえば、マンガ家にとって、かの藤子不二雄先生の出身地だ。何度も読んだ『まんが道』にも、高岡古城公園や高岡大仏が印象的に登場する。その高岡と氷見(ひみ)は「氷見線」で結ばれている。全長16.5kmと短い単線だ。今回はこれをつたい歩きすることにした。

 東京から高岡まで約3時間半。藤子不二雄先生が初めて東京に出てきた頃は、蒸気機関車で10時間半かかったという。高岡に着くとすぐビジネスホテルにチェックイン。すぐ散策に出る。


カワイイガードレール。高岡市内

 「万葉線」という路面電車を発見。思わず乗り込む。真っ赤で車体の低いエラく洒落たデザイン。乗っていると、いろんな同じ車種に出会った。他のはレトロな感じで、そちらのほうが街並みに似合っている。黒い瓦で屋根の大きな家が多く、豪雪の北陸を実感。どことなく歴史も感じる。

 街外れで降りて、散歩しながら駅前に戻り、居酒屋『八五郎』に入る。氷見の鮮魚と書いてある。ヒラメの薄造り、白エビの昆布〆、ジュンサイで生ビール。どれもウマい。さらに富山の酒・勝駒(かち こま)の純米酒に変え、若鮎の姿焼きを食べた。小さな鮎を3匹串焼きでじっくり焼いたもので、これが絶品。鮎の味と香りと苦みを骨まで堪能。お客さんたちが次から次と入って来て、皆楽しそう。いい店に当たった。

  ホテルで早めに寝て、翌日は6時に起きて大浴場で温泉朝風呂最高。しかし残念ながら雨。予報では曇りと書いてあったので、朝食をゆっくり食べて、至福の二度寝。

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