『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
「レール&レンタカーきっぷ」のご利用条件を満たす場合、JRの運賃・料金が割引となります。詳しくはこちら。
まずはインターネットにて、駅レンタカーの予約申込みをしてください。
【インターネット】https://www.ekiren.co.jp 【携帯電話】https://www.ekiren.co.jp/mobile
レンタカー代金のお支払いときっぷの購入は、全国のJRの駅や旅行会社で可能です。同時購入の場合に限ります。
下記の期間や一部の列車・設備は割引対象となりません。
[JR線の割引対象でない期間:4月27日~5月6日、8月11~20日、12月28日~1月6日]
広?い西日本エリアには、この春訪れたい日本の美しい風景がたくさんある。
海を望む棚田や天空の城から瀬戸内の多島美、中国地方随一の規模を誇る桜並木まで。
列車を降りた後、レンタカーに乗ってこそ見られる西日本の美風景へ、いざ!
掲載されているデータは平成29年2月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
出雲市駅からレンタカーで島根の県道26号を南下し、国道54号(出雲神話街道)を左折。斐伊川を渡ってすぐに右折し、再び南下すると現れるのが、「斐伊川堤防の桜並木」だ。例年3月下旬~4月上旬、全長約2キロメートル、約800本という中国地方随一の規模を誇る桜並木が、川沿いをピンクに染める。桜の開花時期にあわせ、夜は優雅にライトアップ。島根県雲南市では、桜の手入れの専門職である桜守(さくらもり)が中心となり、老木の保護や新たな樹木の育成に取り組んでいるのだそう。その甲斐もあり、平成2年には「日本さくら名所100選」に選ばれた。
古くから「大いなる神の在(あり)ます山」として信仰されてきた鳥取の大山(だいせん)。その中腹にある大山寺の参道に、平成25年にオープンした日帰り入浴施設が「豪円湯院」だ。地下1200メートルから湧き出る源泉は、酸化還元電位の数値がマイナス320mV(ミリボルト)と日本随一の低さを誇る。この数値が低いほど還元力が強く抗酸化作用があるといわれ、疲労回復効果を期待できるのだそう。洞窟のような雰囲気の内湯「神の湯」に浸かってみると、なるほど、身も心も徐々に癒されてくる。一転、露天風呂は開放的な雰囲気で、女湯からは大山の雄姿も! 湯上り後は館内の食事処で、源泉を用いて作られた「豪円とうふ」や豆乳スイーツなど、温泉グルメを堪能あれ。
倉敷駅から岡山自動車道を経由し、賀陽(かよう)ICを降りたら、国道484号を西に進み、高梁(たかはし)市へ。めざすは、全国に現存する12の天守のひとつ、備中松山城を望む展望台だ。延応2年(1240)に有漢(うかん)郷(現・高梁市有漢町)の地頭に任命された秋庭三郎重信(あきばさぶろうしげのぶ)が、臥牛山(がぎゅうざん)の大松山に城を築いたのがはじまり。天和3年(1683)に備中松山藩2代藩主の水谷勝宗(みずのや かつむね)によって3年がかりで修築され、今の天守の姿になった。標高約430メートルの小松山頂上付近に建つ天守閣は、展望台から眺めると、まさに「天空の城」の形容がふさわしい。雲海の発生が期待できる9月下旬~4月上旬の明け方から午前8時ごろは、より幻想的な風景に!
瀬戸内海や島並みを見渡す絶景ロードとして有名な、瀬戸内しまなみ海道。広島側から愛媛側まで、瀬戸内の島々を結ぶこの美しい道を運転し、国産レモンの生産地として知られる「生口島」へ向かおう。年間を通して温暖な気候に恵まれ、柑橘類の栽培が盛んな同島。ビーチやマリンスポーツ、キャンプ施設も充実しており、休暇に訪れる人も多い。とくに約800メートルの白浜が続く「瀬戸田サンセットビーチ(しまなみレモンビーチ)」は素晴らしい夕日を眺望できるため、島を代表する観光スポットだ。キャンプの利用もOK! また、島内には「島ごと美術館」と称し、国内作家の作品を17点展示。青い海と空を借景にした現代アートの鑑賞も楽しみたい。
石川県能登半島の北部、日本海が目の前に広がる斜面に「輪島の白米千枚田」はある。その輪郭はそら豆か、あるいはゼリービンズか??有機的な曲線で区切られた田が重なり、海岸まで続く美しい眺めは「日本の棚田百選」、平成23年には日本初の世界農業遺産に認定され、「能登の里山里海」の代表的な景観として知られるようになった。記録によると、白米に集落があったのは17世紀以降。大規模な地すべりで水田の大半が失われたが、明治12年(1879)にはほぼ現状に近い形状で完成していたという。今も約4ヘクタールの範囲に小さな田が1004枚も連なる。形容ではなく、文字通り「千枚田」の絶景が、地元の人たちの手により守られているのだ。
平成27年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界遺産に登録された、本州・九州に広がる23の資産群。萩市内には5つもの資産があり、歴史探訪ドライブにもってこい。おすすめドライブコース(所要約3時間)としては、吉田松陰主宰の私塾で多くの志士を輩出した「松下村塾」、洋式軍艦の建造に先駆的な役割を果たした「恵美須ケ鼻(えびすがはな)造船所跡」、大砲鋳造をめざして造られた金属溶解炉「萩反射炉」、なまこ壁や白壁の町並みが美しい「萩城下町」という順で回るのがスムーズだ。写真の「大板山たたら製鉄遺跡」のみ、萩市街から車で片道40分と離れているが、建物跡などの遺構が露出した形で整備されており、ぜひこちらへも足を延ばしたい。